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病気になる意味〈3〉〜新しい自分に出会うために〜
生きる選択をして、
大阪の病院に転院し、
心臓移植待機の登録をしました。
そして数日後、補助人工心臓植え込みの手術。
11時間に及ぶ手術が終わり、次の日の夕方に目を覚ましました。
でも、自分の心臓も共に動いているので
新しい血液の流路にビックリしたのか、脈拍が130台の状態がしばらく続きました。
四六時中マラソン状態で、とてもしんどかった…。
苦しいし、汗が止まらない。。
生きたくて手術を受けたのに、今死にそうなくらいしんどい…。
何のためにここまで来たんだろうか?
答えはシンプル。
生きるため
である。
手術を受けなければ生きる選択肢はそこで途絶えていたわけだから、確実に前に進んでいる。
前に進んでいる自分を
まずは自分が応援してあげないと。
自分の心臓にこう言い聞かせました。
今まで文句も言わずによく頑張ってきたね。
これからは人工心臓のポンプがあなたをサポートしてくれるから、ちょっとくらい休んでもいいんだよ。ありがとう。大丈夫だよ。
すると、少しずつ脈拍が落ち着いてきました。
歯をくいしばって耐えることも、自分が成長するために必要なことである。
でもしんどい時、無理な時は
誰かの力を借りればいい。
補助人工心臓のおかげで
わたしの生き方が変わりました。
これまでは、
何でも自分でできるようになりたいし、自分が頑張らないといけないんだと考える癖がついていました。
でも、今は違う。
補助人工心臓を装着しているから、できないこと、誰かに頼らないといけないことがたくさんある。
それを悲嘆するんじゃなくて、
誰かの力を借りて、たとえ一歩が今までよりも小さくなってしまったとしても、
前に進んでいけばそれでいいんだ。
それが、これからの私の
生きる
ことなんだとわかりました。
いろんな人の力を借りて生きていくこと。
それが、私がもっと成長するために必要な修行なんだと思って、現在は生活しています。
〈おわり〉
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