求められる人材とは?面接 tips とは?気になる質問を HR に突撃インタビュー!後編
今回は前回掲載した 「HR へのインタビュー 前編」に引き続き、主に面接や HR の仕事について質問した、インタビューの後編をお届けします。
為になる情報がたくさん詰まっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
続いては面接に関しての質問です。
面接では応募者のどういうところをみていますか?
まずは外見や話し方などの外側要素についてです。
服装の場合、Dtto が台湾外資ということもあり、スーツを着ないといけないなどの決まりはありません。逆にスーツの着用は少し固すぎるかもしれません!過度な露出は控えるなど常識の範囲であれば、T シャツなどでも問題ありません。
話し方については、自信を持った表情で話しているととても好印象です。話す内容は「正直に、誠実に」が大切です。人から聞いたエピソードを自分の話のように話したり、過度に誇張して話すなどは控えましょう。
そしてこのご時世ならではの、オンライン面接についてです。手元が面接官に見えないからと言って原稿読むのはもちろん控えましょう。ある程度の受け答えの事前準備は必要かと思いますが、その場で考えて自分の言葉で話すということも大事です。そして、ネット環境が整っているかどうかやスピーカー・マイクなどの音声設定がちゃんとできているかを事前に調べて、もし不具合がある場合は事前に調整する、もしくは面接官に報告するなどの対応も必須です。
面接の無断キャンセルはもちろん避けるべきですが、遅刻する場合も早めに連絡しましょう。そういった連絡のマメさから見える態度も、会社に対しての誠実さをはかる基準の一つです。
次に、話す内容などからわかる内側要素についてです。
経歴を話す際、過去の経験一つ一つに対する振り返りと一緒に話すと良いと思います。ただ出来事の概要を話すだけではなく、なぜその行動を取ったのか、どんな行動を取ったのか、結果はどうなったのか、今の自分にどんな影響を与えているかなどの説明も補足してあると、そこから個人の思考回路などを知ることができたり、自分の身に起こったことを客観視することができるんだな、という印象を受けます。
志望動機に関しても、この会社で何を成し遂げたいか、どんな役割を果たして、どんなスキルを磨きたいのか、あるいは将来のキャリアに対する考え方について、はっきりと目標を設定できている人などが採用の際に魅力を感じる人です。
Dtto に関していうと、何事にも柔軟な視点で臨機応変に対応できる人、未知なことに対しても恐れずわからないことはわからないと言えるような学習・挑戦意欲がある人が Dtto の社風に適した人柄であると考えています。
実際に採用した人の面接時の共通点はありますか?
まず自らの経歴について、なぜこのように歩んできたのかを客観的に分析し、【論理的に説明できること】は大事だと思いますし、意欲にあふれ熱意が伝わってくる人も好印象です。
そして、今後の比較的短い期間の目標も、長い目で見た人生設計もしっかり立てられている人に対しては自律できているなという印象を受けました。
過去の面接で印象に残っているものはありますか?
印象很深刻的一次面試是一位 Talent Operations Partner (HRBP) 的人選。對方拖著一個小台車,上面擺著一個箱子,穿著西裝筆挺走進辦公室的時候,我們已經相當震驚。結果進了面試的會議室,他開始播放音樂,一邊擺放裝著咖啡豆的罐子,開始手沖咖啡。過程中也一段一段把他的人生經驗跟咖啡的特色結合。最讓我們震撼的是,他把每一個咖啡豆都用 Dcard Talent Operations Core Value 命名,並且咖啡豆混合沖出來的咖啡命名為「共鳴」(Dcard Mission 是「讓每個人找到共鳴」)。整整將近 1 小時沖著咖啡自我介紹的過程讓我們留下極深的印象XD(雖然最後結果是不採用)
以前、スーツ姿で箱が 1 つ載った小さい台車を引いて面接に挑んできた方がいました。
その姿を見ただけで私たちはすでにとても驚きましたが、面接をする会議室に入るなり、彼は音楽を流しだし、コーヒー豆の入った缶を並べ、コーヒーを淹れだしました。
コーヒーを淹れながら、彼は自らの経験 1 つ 1 つとコーヒーの特徴を絡めた自己紹介をしてくれました。
1 番驚いたのは、すべてのコーヒー豆に Dcard Talent Operations Core Value (※注)それぞれの名前を付け、出来上がったコーヒーには、Dcard の掲げているミッションである「共鳴」という名前を付けていたところです。
約 1 時間の時間をかけ、コーヒーを淹れながら自己紹介をする姿は本当に印象深く、今でも忘れられません。
※ Dcard Talent Operations Core Value とは Dcard が HR 人材に求めるコアバリューのことで、以下の 6 つから成り立っています。
信頼関係を築くこと Build Trust
物事の本質に基づいて行動すること Begin with the End in Mind
適材適所 Match the Right Talent to the Right Positions
好奇心を忘れず Stay Curious
思いやりの心を忘れず Be Compassionate
人間志向であること Be People-Oriented
最後に、HR として活躍されている皆さんについての質問です。
HR の仕事をしている中での苦悩はありますか?
HR の仕事をしていく中で「人とのかかわり」については避けては通れません。
対人の仕事はテンプレや決まり・規則性もないですし、一人一人に対する対応が変わってくるので、難易度は高いと個人的に思います。
言葉や話し方については、誤解を生んだり無意識に相手を攻撃していないかなどを常に気を付けなければなりませんし、会社側と社員の考えのずれが生じたときには、間に挟まれるクッションのような立場で、HR としての役割を果たさなければなりません。
専門知識や法律に関しての知識が多く必要なのも大変な事柄の一つです。法律に関してはすべての項目が細かい上に改定が多く、まめに勉強しなければなりません。
HR に向いているのはどんな人だと思いますか?
誰かのために何かをしたい、人のサポートしたいと思える人、そこにモチベーションを感じられる人が向いていると思います。
HR としての目標はありますか?
社員一人一人が成長・活躍できる環境を整えること、ここで働いてよかったと誇れる職場をつくること。
例えば面接を受けた人が有意義だったと思える面接をしたり、社員に環境のいい職場を提供したり、退職者に満足感を与えられるサポートなど、Dtto という会社に関わったすべての人に良かったと思わせることができる体験を届けたいです。
「社員は家族だ」という意見についてどう思いますか?
あくまでも個人的な見解ですが、社員は家族とは違うと思います。
家族は利益を問わずお互いを大切にし、場合によっては家族のために自分を犠牲にすることも可能かもしれません。
しかしその点社員は違います。社員は家族より、「仲間」という表現が適していると思います。
もし社員が家族だとするなら、お互いを評価したり、パフォーマンスの基準を設けることがすでにおかしいですよね。逆に、評価を行わなかったり基準を設けなかったら、ビジネスゴールを求める組織として成り立たなくなることも、容易に想像できます。
社員はあくまでも同じ目標を掲げるチームの仲間であり、同じ方向性に向かって共に戦い、互いの利益になるものです。
もしどこかのタイミングで方向性がずれてしまい、別れざるを得ない状況になっても「おめでとう」と、笑って見送ることができる、これこそが「社員」という関係性の極意だと思います。
最後に
今回は 2 回にわたって HR の方々への質問コーナーの記事を掲載しました。
Dtto は台湾外資ということもあって HR の仕事内容や面接の雰囲気など、おそらく一般企業とは異なる点が多いと思います。
そんな Dtto ならではな部分を今後の記事でも取り扱っていきますので、引き続きご覧ください!