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2019夏の北海道 廃線巡りなど

どうも。8月末から9月の頭にかけて、晩夏の北海道へ行ってきました。
先日の投稿に書いた通り、今年は(というか夏は毎年)天気に恵まれず、晴れることはほとんどありませんでした。天気が大部分を左右する鉄道写真にとっては大きな痛手です。冬なら雪があるからまだ画になるんですけどね。
おまけに線路際はどこへ行っても雑草、雑草、雑草。まともに撮れたものではありません。俯瞰(=山登り)でもしないと生きてる列車を撮っても画にならない状況になってしまっています。
ですが、この時期の山は野生動物が元気に暮らしています。一歩間違えば彼らのご飯になってしまいます。"参ったなあ、撮るもんねえぞ…"そんなときに思いついたのが「廃線跡」なんですね。
廃線跡であれば生きてる鉄道とは違い線路にも合法的に入りたい放題、いろんな角度から好きなタイミングでスナップを撮ることができます。
まあダラダラ文章書いてても仕方ないので、時系列順に振り返っていきましょう

1日目…移動のみ。いつも通り鉄路で埼玉から。今回は大宮〜新函館北斗〜南千歳〜釧路のルートで渡道。

2日目…前日に朱色一色のキハ40を2両見かけていたので、運用を推測し根室本線をうろついていました。

被写体があっても撮影地が無く、泣く泣く白糠の川沿いのところを渓谷チックな構図で記録。
2回ほど撮影の機会があったんだけどゲリラ豪雨のため半休。

3日目…帯広で友人と合流してレンタカーに便乗させてもらいました。士幌線の廃線跡、有名なタウシュベツ川橋梁へ。

橋全体で崩落が進んでいました。
いつアーチが途切れてもおかしくなさそう。

訪問当時は橋を境に湖の底が見え隠れしていた。

上士幌町の奥地にある糠平湖を突っ切る形で橋がかかっていました。
季節によって湖の水位が変わるとのことで、訪問したときはちょうど水が貯まってきたぐらいでした。完全に干上がっている時期もあるんだって。
今年は水が貯まるのが比較的遅いらしい。今頃は橋が水没してるのかな。

士幌線の歴史に関してはご覧の皆様各自で調べていただくとして、タウシュベツ川のエリア(糠平〜十勝三股)は早い段階で列車の運行が打ち止めになってしまっていた。現役時代の写真を見てみようとググってみたけど出てこない。まあアクセス悪いからね、廃線跡として有名になる前はだれも来ないような場所だったんだろう。

しっかし現地はものすごい迫力で、まるであの世に繋がってるんじゃないかって思うぐらい神秘的でした。鉄道遺跡なんだけど古代遺跡のようだね。
タウシュベツまでのアクセスについては他サイト様にお譲りします。ただ1つだけ言っておくと、徒歩でのアクセスは信じられないほどの距離と自然に還った林道(=鹿や熊のオンパレード)が待ち構えてるので、ハッキリ言って無理です。自然界や周辺の人々、また何より自分自身のため、レンタカーを借りて、上士幌町中心部にある営林署で林道の走行許可証を借りて行きましょう。あと現地は携帯電話の電波が届きません。ガチな圏外です。

タウシュベツを訪れたあと、温泉好きの友人の希望で然別峡へ。
流れが早い川につれてこられたと思ったらガチな秘湯にたどり着いてしまった。とんでもない場所でしたwww

その後は上士幌の市街地で遅い昼食。
食堂がほとんど閉まっていたので、道の駅でおはぎとじゃがいも大福を。
さすが北海道は小豆やじゃがいもが盛んなだけあって美味しかったです。
そんなこんなで友人と別れてこの日は釧路へ戻りました。友人はこの日に帰京。

4日目…この日は初めて自分でレンタカーを借りて行動しました。標津線の西春別駅と奥行臼駅跡へ。
西春別駅には小さな博物館があって、標津線のことが事細かに書かれていました。

標津線はすでに息をしていないが、西春別駅周辺は「別海町西春別駅前」という地名として駅の名前が残っている。

奥行臼駅跡

函館まで5300円だってよ…遠いなあ

別海町営軌道の車両も展示されていました。
ナローゲージの鉄道の保存例は多くなく貴重。

この日の相棒はヴィッツHVでした。

釧路〜標茶〜西春別〜奥行臼〜厚床〜釧路のルートで走行。220キロぐらい走ったのかな、関東とは何もかも感覚が違いすぎてとても快適に走れましたね。
その後、釧路から夕方の便で釧網本線で網走へ。
翌日に備えます。

5日目…この日は網走でレンタカーを借りて、相生線の北見相生駅跡へ。
ツートンカラーで保存されてる数少ないキハ22を見に行く予定…だったのですが、どうやら塗り直しの計画があるらしく、ちょうど囲いがかかっていました…。

天気も晴れたり曇ったり。
このままでは悔しいのでまた行きます。お色直し期待していますよ。

北見相生駅の駅舎カフェ「ホロカ」にて。

北見相生駅裏の道の駅で売られてるクマヤキも食べました。画像がうまくアップロードされないので割愛します(((

このままでは終われないので、クマヤキを食べたあと急きょ石北本線を撮りに。とりあえず普通列車が2本あるので急いで撮影地を探して移動。

近々に2本あった(近くの駅で交換だった)ので、同じ場所で撮影。急な行動にしてはまあまあかな。

この日の相棒はノートでした。
初めての日産車。

そんなわけで網走に戻り、夕方の特急オホーツクで札幌へ。着いたら22時を過ぎていたのでチェックインしてさっさと寝ました。
網走→美幌→北見相生(津別)→美幌→緋牛内→美幌→網走のルートでした。

6日目…完全なノープランでしたが晴れ予報を信じて旭川へ。石北本線で撮影することに。

たしかに昼過ぎまでは晴れていたんだけど…

通過数秒前で曇られてお陀仏。
とことんツイてなかったね。

なんでこんな引いた構図なのって言われそうなので補足しておくと、奥の方に障害物があってそれを目立たないようにしたかったからです。

気分が落ち込んだのでさっさと札幌に戻ってトリトンで食事。文章書くのが面倒になってきたぞ(とんだ長文でスミマセン…既にここまで読んでくれてありがとうレベルですね)

7日目…とうとう自分も関東にも帰る日がやってきた。現実に引き戻される日ですね。

わかる人にはわかる。聖地巡礼。

昼間のJRタワーはお初でした。

そんなわけで最終の北海道新幹線に連絡するスーパー北斗で函館へ。新幹線を乗り継ぎ帰京しました。

今回は廃線跡をメインに撮影をしてきました。いずれも現行の鉄路のみでの訪問は難しく、レンタカーでのアプローチとなりました。
特に自分にとっては初めてのレンタカーということもあり、例年とは違った雰囲気のある遠征でした。
天気に恵まれず、お天道様には今回の遠征だけでなく夏休み(というか今年1年)を通じて虐げられてきましたが、事故なく帰ってこれただけ良しとしましょう。ここまでとんでもない長文にお付き合い頂きありがとうございしました。

学校が始まってしまうので次回の更新は未定です。作品課題の方向性が全く定まらず全く先が見えないため冬を無事に迎えられるかわかりませんが、また雪が降る季節に思いっきり暴れられたらいいな。
その間にも何か撮りに行きたいよね。てか写真学科なんだから撮りに行きたいし時間が欲しいネ。

それではみなさんごきげんよう。

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