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こっち向いてよ、向井くん あなたは、相手の気持ちにちゃんと向き合っていますか?

あらすじ

雰囲気良し!性格良し!仕事もできる!“いい男”!33歳・向井くん(赤楚衛二)。
しかし彼は、ふと気づけば10年「恋」をしていない…。
「前の彼女と別れた頃は余裕もなかったし、頼りがいもなかっただろうけど、今の俺なら…!」
誰かを守れる男になった(と思っている)向井くん。
久しぶりの「恋」をしようと試みるが、
男らしい(と思っている)行動、
渾身の(と思っている)優しさ、
最善の(と思っている)アプローチ、
今の自分の全力を尽くすものの「恋」がまったく始まらない・・・!?
向井くんの想いと、向井くんに関わる女子たちの想いが、ズレているのか????
向井くんの「恋」のやり方は間違っているのか????
女子は「向井くんみたいな男子いるいる!」
男子は「オレ向井くんみたいなことあるある!」
全ての男女にグサグサ刺さる、「恋愛の仕方忘れちゃってる男子」の物語。
結婚だけが幸せのゴールじゃない時代の、恋愛(ラブストーリー)のゴールとは!?
ねむようこの同名コミックのドラマ化。

感想など

元カノの美和子(生田絵梨花)と別れてから10年間彼女がいない向井くんが、いい感じの女性たちにアプローチする1話から4話は、向井くんの女性たちへのアプローチを男性目線で、向井くんの女性たちの言動の捉え方や女性たちの言動の解釈のズレを女性目線で描くことで、男性も女性も共感しやすく異性間のズレがリアルに描かれているラブコメ&ホラー。
向井くんが元カノの美和子に再会し元サヤに戻るかという5話から7話は、向井くんの妹の麻実(藤原さくら)とカレー店を経営する元気くん(岡山天音)の夫婦喧嘩と並行して描くことで、女性が一人で仕事して生きながら性別の役割分担などの無意識や世間からの縛りに争いながら「自分が選ぶ自分の幸せそしてふたりの幸せ」を、美和子や麻美や元気くんが悩みながら模索する葛藤が、多様な価値観がある時代ならではの恋愛や結婚に向き合う男女の心情のリアル感があって、単なるラブコメではない深みがあった。
向井くんと恋愛の相談相手である坂井戸さん(波瑠)が、お互いへの想いの変化があって相手の気持ちに向き合う終盤の展開は、異性間の友情やふたりが向き合う関係性にまで踏み込んでいて、赤楚衛二や波瑠や生田絵梨花や藤原さくらや岡山天音の地に足がついた繊細な演技もあり、同僚であれ友人であれ恋人であれ夫婦であれ別の価値観を持つ人同士がちゃんと自分の想いを言葉にしてぶつけ合い関係性を築いて幸せを模索することの困難や幸せをリアルに描かれている単なるラブコメではないヒューマンドラマ。
「一日の終わりには、あなたと話したい」
HuluやNetflixで、配信中。

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