パーフェクト・センス 五感を無くした最後に残るのは愛なのか
あらすじ
人類がかつて経験したことのないその異変は、何の前触れもなく世界中を揺るがした。
“SOS"と名付けられた原因不明の感染症が爆発的に拡散し、あらゆる人々の嗅覚を奪い去ってしまったのだ。その勢いは衰えることなく、感染者たちの味覚や聴覚を失わせ、人類は存亡の危機に陥っていく…。
シェフのマイケル(ユアン・マクレガー)と科学者スーザン(エヴァ・グリーン)は、そんな極限状況のさなかにめぐり合い、奇しくも謎の病に冒されたまさにその瞬間、恋に落ちた。
ひとつ、またひとつと五感を喪失し、世界が終わりを迎えようとしたとき、ふたりはいったい何を求め、何を感じ取るのだろうか……。
感想
嗅覚から始まり、味覚や聴覚などを次第に失って、怒りや悲しみが吹き出す感染症が、マイケルとスーザンを結びつけ、引き離し、再び強く結び付けるストーリーの中で、次第に感覚を失いながらお互いを残った感覚と心で確かめ合いお互いのことを必要とし愛し合うマイケルとスーザンの姿を通して、「五感を使い全てのものを味わい愛することが大事」と思える切ないラブストーリー映画。悪女役が多いエヴァ・グリーンのナイーブな女性の演技が、新鮮。