シェア
ブックオフへ母と兄妹3人で行った。 中村文則さんのその道の先に消えるが去年の8月発売の第1版なのに110円だった。 読んでみたら傷も汚れもひとつもなく完全な新品だった。 これはラッキーな買い物🤞🏼 それと、母に薦められてファッションデザイナーになるにはという本を買った。 ちょうどファッションについての小説を書いているところだったのでこれも運がいい。 イモリが1匹だけになった。 今日はトータルでいい1日だった。 何かの歯車が回り始めているのかもしれないと直感的に
文学と向き合う 最近は小説を書くことをお休みしています。書くことが思い浮かばないこともありますししばしの間休息期間を設けようと思ったことも理由の一つです。2021年は小説を文字通り死に物狂いで書きました。習作をいくつも積み重ねて文学というものの恐ろしい一面を知りました。去年を一言で表すなら失敗という言葉がしっくりくるかもしれません。自意識過剰になって自分をコントロールできないほどまで追い詰めていました。洋服屋さんで働くことも神経をすり減らすのにそこにさらに本物の小説を書くん
木下雄飛 世界の実在を証明する方法論を考え続けている。最終的に頭の中に残ったのは、真っ黒くて深い混沌の感情だけだった。 なぜ私は生存しているのだろう。なぜ私は死亡するのだろう。どのように生きたなら天国に行けるのだろう。どんな行いをした人が地獄に行くのだろう。哲学の領域に意識を拡大していくといつも私は行きづまって戸惑いを覚える。そして気がついたら朝になっていて毎日同じように一日が始まる。こんな風にして私の八年間は無為に過ぎ去った。 最初
航空の森、宇宙の夢 木下 雄飛 とある国家のとある森の中で、切り株に腰かけた70歳近くの木こりの老人が、まだあどけなさを残した15歳ほどの年齢の男の子に対して、大事なことを話すときの重い口ぶりで、優しく諭すように言葉をかけていた。彼らの座る切り株の周辺には、春らしい陽気を感じさせる草花がパッと萌え出ていて、子鹿や小鳥などの幼い動物たちが、地面に落ちているクルミや葡萄な
グローバル・イノベーター 木下 雄飛 序幕 母の声 子宮にいるころからCDで聴かされていた音楽は、母の録音した声だった。胎教という単純な言葉で説明すればそれまでかもしれないが、彼女の肉声を聞いていたという事にもっと重要な意味があるような気がしていた。その声の音色は人々の運命を繋ぎ合わせ、新世界の鋭い息吹を光らせ続けていた。 第1章 彼が目を覚ました瞬間、すべてが変わっていた。世界がどうにも変質したようなのだ。なにが変わったかは、まだわからないが今までとは感覚や手応えが
太宰治と三島由紀夫と村上春樹と平野啓一郎あと木下雄飛と言われたら 僕は作家の中で最も偉大だったのは太宰治だと思っている。自分自身を文学に仕立て上げ、最後の死までそのまま文学にした。 三島由紀夫が次にすごい作家だと思う。 文学に学歴は関係ない。 文字が使えて言葉がわかれば誰でも参加できる。 僕は文学者じゃない。 作家でもないし、モデルでもない。 ただ木下雄飛という人間だ。 この世界には、肩書きで埋め尽くされた人が沢山いる。 そして、肩書きの多さは年収に比例する
天酒 いつも不機嫌そうなその人は私にとって父親という存在以上で、何十年も経った今も彼の思い出が毎日頭の中をよぎってどうしようもないのでした。 「ヒロミツ、おい酒もってこい」 「お父さん、もうすごい飲んでいるよ」 「るせぇ。酒もってこいって言われたら酒もってくりゃいいんだ」 「はい。わかりました」 その人は酒乱で酔うと暴れまわって手がつけられないのです。 私が酒を運ぶ係でいつもこき使って私に酒をもってこさせます。 とても苦痛でいつ拳が飛んでくるかと冷や冷やしなが
賑やかだった頃の景色が浮かぶ。 「焼き鳥3本」 「へいお待ち」 「焼酎1杯」 「へいお待ち」 せかせかと大将は動き回っている。 手にはジョッキが何本も抱え込まれている。 ここは、外で飲めると評判の居酒屋。 スタイリッシュでお客さんからの人気も高い。 海外からのお客さんもよくくる。 Excuse me? I want to be eating that one Ok, this is raw liver Thanks This is REBASAS
自立のための自尊心
美容室と図書館って何だか似ている。髪型をカタログから選ぶのと、棚から本を取るのって、全然違うようでプロセスとしては一緒なんじゃ無いかって気もする。私は、美容室に通うのも図書館に通うのも好きだ。でも、美容室を変えてから図書館にはめっきり行かなくなった。美容師さんって、お洒落な司書さんって感じがするし、髪型を本のあらすじを説明するみたいに解説してくれる。今日は、お出かけするから、その前にパーマをかけに月世界旅行の作者と同じ名前の美容室へと向かった。街を、歩いていく時もいつもと気分