エスカレータの片側
今年は枝豆が豊作!
完全ほっぽらかしでもちゃんと育つことが分かってきました。
大豆収穫も楽しみです♪
あ、そして今度の日曜は衆院選投票日ですね。
ぜひ投票に行きましょう!
一人の力は案外大きいですよ。
そして今日のテーマは「エスカレータ」。
ずっと気になっていたことがあります。
それはエスカレータの片側を歩くこと。
東日本は右側、西日本は左側を空けますよね。
私は実家が大阪なので新大阪に着くといつも頭をギアチェンジする必要があります(笑)
そして皆、当たり前のように片側を歩くわけです。
時にはなかなかの勢いで。
脳外科病棟で働く自分としては片麻痺の方のことがずっと気になっていました。
左片麻痺の方であれば左側に立っても左のベルトをつかめない。
これはとても怖いことなんです。
片麻痺の方は我々と違ってなんとかバランスを取って歩いていることが多い。
自動で動く床に立ち、なおかつ片側をガシガシ歩いている人がいる中で手すりをつかめないのは相当怖い状況です。
そもそもエスカレータに乗り移ること自体が難しい動作なのです。
動いていない地面から動いている床に移るという動きはバランス能力の低下しているの方にとってかなり高度なことです。
リハビリでもエスカレータに乗る練習をしばしばやります。
麻痺のある方だけでなく足の悪い方、ケガをしている方、体調の悪い方…など色んな理由でエスカレーターに乗ること自体大変な方が多くいます。
「それならエスカレータでなくエレベータに乗ればいい」と思うかもしれませんが、かなり遠回りになることが多いです。
エスカレータに乗ることが大変な方をそんなに遠回りさせてどうするのか…と思います。
そんな中…なんと今月1日に我が埼玉県で全国初のエスカレータ条例が施行されました!
エスカレータに止まって乗ることが義務化されたのです。
これは画期的!と思いつつ、どうなることか…と駅などでの様子を見ていました。
大してアナウンスも無い中、条例ができたことすら全然知られていない状況で人々の反応はどうなるのかと…。
ルールだけ決めても世の人の意識が動いていなければあまり意味が無いように思えました。
案の定、10月になってもエスカレータの右側はガンガン人が歩いています。
「やっぱりなぁ…」と思いつつ、あえて右側に立とうかと考えてみました。
ですが、急いている人とトラブルになるのは避けたい。
論理的に整合性があるのはこちらですが、正義を振りかざしてもおおかた解決しないのは世の常です。
なんでもそうですがテーマは「非対立」だと思います。
そうこうしている内になんと右側の人も止まっている光景を目にしました!
未だかつてそんな様子を見たことはありません。
たまたまか…と思いきや二度目も目撃!
「もしや条例の効果があったのか…」。
なんせ今まで一度も見たことのない光景を続けて見られたわけですから。
条例という後ろ盾がある安心感が大きいのでしょうか。
みんな案外心の内では「止まった方がいいんじゃないかなぁ」と思っているのでは?と感じました。
急いでいる人は別として、「みんな歩いてるから流れで…」という人も多いように思います。
というわけで自分も右側で止まってみることにトライ。
そうでもしないといつまでも変わらないですから。
ひとまず「電車がもうすぐ来る…」という急ぎたくなるシチュエーションは避けて、落ち着いているけど人が多くて右側だけ空いている状況をチョイス。
「後ろから突き飛ばされるか…」と思いきや何事もなく到着。
これに味をしめて何度もやってみました。
やってみて色々分かりました。
・上りは止まりやすく下りは止まりにくい
→行列になりにくい傾向にあるため
・一度立ち止まるとしばらく続く
・空いているときに真ん中に立っていると横をすり抜けて通るツワモノがいる
…など。
少し勇気がいりますけど妙に達成感がありますよ(^^ゞ
それよりこれで身体の悪い方が気兼ねなくエスカレータに乗れるようになればこんなにいいことはありません。
ファーストペンギンという言葉があります。
ペンギンは一匹海に飛び込むと周りも続々と飛び込む習性があるそうです。
最初に誰かが勇気を出して行動すると必ず後に続く人が現れるんですよね。
できるだけ対立せず、正義を振りかざすことなく、困っている人が生きやすい流れを作りたいなぁと思います。
少しずつ止まってエスカレータに乗る習慣が広まってほしいと思います。
皆さんもぜひ試してみてください(^_^)ノ