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自然栽培とほっぽらかしの間①

大豆の種まきを無事終えてしっかり芽が出てきました。
力強く土を持ち上げる姿は感動的ですらあります。
どんな枝豆・大豆になるか楽しみです。


というわけで今回のテーマは自然栽培…ではなく「自然栽培とほっぽらかしの間」です。
趣味程度で畑をやっている自分が自然栽培を語るなんざ100年早い気がしますが、5年ほどやって感じたことを書きたいと思います。


農業の形態として主に①慣行栽培、②有機栽培、③自然栽培などその他の方法…に分けられるかと思います。
ざっくり言うと…
①慣行栽培︰一般的な農薬・化学肥料を使う方法
②有機栽培︰指定された農薬と有機肥料を使う方法
③自然栽培︰農薬も化学肥料も使わない方法

と考えていただければと思います。
有機栽培は認定制度があるので明確な定義があります。
自然栽培は明確な定義が無いので有機非肥料を使うこともあれば肥料は一切使わないこともあります。
一切耕さない不耕起という手法もあり、それぞれです。

私がやっているのは…ほぼほっぽらかし農法であえて言うなら自然栽培、といったところでしょうか(^_^;)
では自然栽培とほっぽらかしは何が違うのでしょうか?
自分自身、それが分からなくていろいろ実験的に試してきました。


ちなみに種の解説をしておきます。
ごく簡単に言うと種は①F1(エフワン)種と②固定種(在来種)があります。
①F1は慣行栽培で使われる種で農薬・肥料の使用がセットです(無肥料・無農薬では育ちが悪い)。
スーパーなどに置いてある野菜はほとんどがF1です。
一斉に同じような野菜が収穫できるのが特徴ですが、基本的に種取りできない(翌年に蒔いても全然違う形質のものになってしまう)というものです。

②固定種は逆に種取りできるものです。
無肥料・無農薬でもなかなかたくましく育ちます(もちろんやり方によりますが…)。
形が一定でないことが多いですが、個性的な野菜が多く少しずつ収穫できるのが特徴です。
というわけで自然栽培では固定種を使うことが多いですね。
私は固定種のみ使って種取りを続けています。


農業ってなんだか自然な感じがしませんか?
太陽や雨などナチュラルなエネルギーを使うからでしょうね。
そこで究極の自然である「ほっぽらかし」を試してみたわけですが…うまくいかないわけです💦
完全に野草に負けてしまう。
そりゃそうだ。
人間が育ってほしいと思っているものだけ育つなんて本来あり得ない。
そもそも野菜の種を蒔いたところで結局はよそ者。
最強の野草にかなうはずもありません。
だから手を入れるわけですが、その度合いを最小限にするのが自然栽培なんだなぁとつくづく感じました。
野菜の特徴を知り、土の様子を観察して虫が来る意味を考える。
それぞれ必ず意味があってうまく野菜が育つように誘導する智慧と観察力が必要なんだと。
プロの自然栽培農家は本当にすごいと思います。


ちなみに慣行栽培がだめで自然栽培がすばらしい、と言いたいわけではありません。
限られたスペースで効率的に大量の食料を生産するのにF1は欠かせません。
一億総農家ならともかく一次産業を蔑ろにしてきた社会でF1を叩くことなんてできません。
世の中がF1を必要としてきたのですから。


そしてあれこれ書いてきましたが、私が言いたいのは「みんな野菜を育ててみようよ」ということです。
畑ってハードルが高いじゃないですか。
指南書片手に「何を揃えたらいいのか…あれとこれとそれも買ってまず草飼って肥料播いてウネ作って…」と考えるだけでイヤになっちゃいます。
なので極限までラクして収穫できる野菜・方法って何なんだろう…と5年ほど試したわけです。
そして次回はいよいよ「これがほっぽらかし+αでできちゃう野菜!」と題して書きたいと思います。
めちゃ役に立つこと請け負いです(^^)v
乞うご期待!

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