自然栽培とほっぽらかしの間③〜実践編 其の弍〜
あれこれ忙しく畑に行けるのは週に一回あるかないか…。
草ボーボーどころかボボボボボーボボです(笑)
私にとっての自然栽培のバイブル※にも「若い芽は雑草にやられやすいので除草をしっかり」と書いてありますが、大して草取りできてなくてもなんとか育ってます。
果たして今年も収穫できるのか…。
※とっておきの野菜づくり/関野幸生、渋谷正和著/成美堂出版 オススメです
というわけで畑シリーズ最終回です。
畑、ましてや自然栽培なんてめんどくさくてワケ分かんなさすぎてヤル気起きない!…という方でもできるレベルで書いてます。
①道具
あれこれ揃え始めると無限に金が消えていく畑用品。
最低限用意するのは…
・軍手
・スコップ
・クワ
・長靴
以上!
「えっ、これだけ?」という感じですが、これだけです。
水やりはほとんどやらないですし、やるとしてもペットボトルで根本にやさしくかければいいだけ。
前回オススメしたオクラ、大豆、シソは支柱なども一切いりません。
とりあえず道具のいらない野菜から育てるのがムリなく畑を始めるコツです。
耕運機なんぞあればそれはそれはラクですが、保管場所を取られますし運ぶのも面倒。
ちょっとした畑ならクワで充分。
慣れるまでは大変ですが、コツを覚えると畝作りがサマになってきてちょっといい気分になれます(笑)。
②草
私は草を「雑草」ではなく「野草」と呼んでいます。
人間の都合で雑に扱うことになんとなく違和感を覚えるんですよね。
普通はガンガン草刈りして育てたい野菜だけ残すようにします。
ですが、私は草を残します。
水やりしなくても草に朝露がついて土を湿らせてくれるからです。
水やりしない身としてはこれほどありがたいことはありません。
ただ、抜く草もあります。
それは…
・つる系の草
・育てたい野菜よりも勢いのある草
つる系の野草は絡んでくるので野菜の成長を妨げてしまいます。
酔っぱらいみたいなもんですね(^_^;)
前にも書きましたが、野菜は野草に比べたら遥かに貧弱です。
ある程度競合相手を減らしてやらないとやられてしまいます。
そのため、程よく強い草を抜いてやります。
この時、根っこが野菜に絡んでいると一緒に抜けてしまうことがあるので要注意です。
また、抜いた草をそばに置いておくと野菜を守ってくれつつ堆肥にもなっていいことづくめです。
そんなに頻繁に畑に行けなくてもさほど問題にはなりません。
…が、周りがキッチリした方々の家庭菜園だとあれこれチクチク言われます。
それを適度にかわすことが案外大事です😅
…そんなところでしょうか。
もちろん、他にも大事な情報は沢山あります。
ですが、シンプルにまずやってみる。
そこで先に挙げた本のように拠り所を持っておくのはいいんですが、そこに縛られてしまうとしんどくなってしまいます。
案外テキトーにやってもなんとかなります。
それくらいの軽さがあった方が始めやすいかと思います。
少し街を外れれば放ってある農地はいっぱいあります。
地主さんにお願いすれば安く貸してくれることも多いかと思います。
散々ほっぽらかしと書いてきたので、プロの方や真面目に野菜を育てられている方にとってみれば不愉快に感じたかもしれません。
もちろん、愛情をもってこまめに世話してやった方がよく育つと思います。
(手を入れ過ぎてダメになることも多々ありますが…)
でも世の大半の人はそんなに畑に時間など割けない。
面倒だし、汚れるし、虫は出るし、買ったほうが安いし…。
全部その通り。
でも自分が食べてきたもの、これからも食べるものがどうやって作られるのか、体験を通して絶対に知っておいた方がいい…と思うのです。
食べることは生きる上でこの上なく重要なこと。
なのに現代では生産と消費がかけ離れていてしまっている。
そこに食料廃棄や農薬、食料安全保障など多くの問題が関わっていると思います。
だからこそ自分で畑をやることがとても意味があると思うのですが、いかんせんハードルが高い。
そこでこの上なく簡単に畑で野菜を育てる方法をあれこれ試している、というわけです。
プランターもいいんですが、かなり限られてしまうんですよね。
それに畑の土に触れるととても気持ちいいんです。
あまりにもアスファルトに覆われてしまった世の中で土いじりすることはとても価値があると思います。
自分で育てた野菜を食べた時の感慨は経験した人にしか分かりません。
皆さんもぜひやってみてください!
色んな気付きがありますよ(^-^)