食べるものとお金と価値
小松菜の花が落ちてタネのつまったサヤができてきました。
枯れたらタネ取りです。
命のつながりを感じられる瞬間です。
食べるものについて書いてきました。
ふと振り返ったとき、食べるものについてあまり意識してこなかったな…と感じる方は多いのではないでしょうか。
私は早いうちから添加物については気をつけていましたが、素材については気にしてきませんでした。
一人暮らしをしていた頃はスーパーのチラシを見比べては少しでも安く食材を買うことばかり考えていました。
結婚して妻が有機野菜のお試しセットを頼んだことがあります。
その時「なんでこんな高い野菜を買うんだ」と腹を立てました。
今の自分と同一人物とは思えません(苦笑)
特別な出来事は無かったのですが、そんな自分も食べ物を選ぶことを少しずつ意識するようになっていきました。
そしていつからか食べ物に限らず、買うものは大量生産されたものではなく、想いのこもったものを選びたいと思うようになりました。
そして自分でも野菜を育て始めました。
やってみると本当によく分かるのですが、天候というコントロールできないものに左右されるため、野菜を安定して作るのはとても大変です。
自分で食べる分だけ作るなら案外なんとでもなるのですが、生計を立てるとなると全く別です。
そうやって作られた食べ物を少しでも安く手に入れようとすることはどういうことなのか、と考えるようになりました。
安く手に入れる、ということは作り手に渡るお金が少なくなる、ということです。
また、安いものばかり求める、ということは手間暇かけて良いものを作ろうとする人を淘汰することにつながります。
安さを一番に考えて行動すると想いをこめたもの作りをする人を排除することになる。
それは自分の首を締めることに他なりません。
もちろん高ければ良いわけではないですし、収入の範囲で支出を収めなければ破綻することは言うまでもありません。
自分の出来る範囲で、安さではなく本当に価値のあると思うものにお金を使うことが結局は自分を、家族を、社会を豊かにする。
そう気付いてからお金の使い方がガラッと変わりました。
お金の縛りがとても強い世の中ではありますが、自分の感じる『価値』に合わせてお金を使うようになると人生が充実していく。
そう感じます。
皆さんもぜひ。