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20240408/SOULS

ぐり 最終日夜の部!
ちょっと早いかな~…と思ったらもうお店がオープンしていて出入りしている人影が。お祭りみたいな気持ちで足早になる私たち。

迎えてくださったのは、ぐりのお姉さんの他に見覚えのある常連さんと…あれ?カウンターに入っている人、会長って呼ばれてるけどもしかして…。
そう、まぐろ仲卸 樋長の会長さんなのでした!

お、お噂はかねがね…!というのも、私がこのお店を知るきっかけになったネットの記事に、会長のことも書かれていたので「うわわ、本物!」という気持ちに。

とっても気さくにまぐろのことを色々教えてくれる会長さん。楽しくおしゃべりしつつも、手元を見る時はぴっと厳しい目になる。ううむ、さすがだなあ…!心で唸りました。
お酒が入ってたので気軽に「会長~♪」って呼んでましたけど、絶対こんな風に軽く呼んじゃいけない人だと酔いが覚めてから思いました…。

会長自ら作ってくださったづけ&おすすめのタコ。うま味がすげい!ヤバい!がつがつ。
カウンターにずらりならんだお惣菜を取り皿に。
家庭料理のように見えてすごく繊細に作られています。
ラタトゥイユだって!
箸休めに何気に人気だった。豊洲から来るものは美味しいと決まってる。
昨日も出したけどまた出しちゃう。づけbeforeのまぐろ。
(これ見るだけでご飯いける…!いや本物があった方がいいけど!)

まぐまぐ食べている内に、やはりどんどん人が増えてくる。席が無い人のために早く入れ替わるべき…?と、思ったのですが、入れない人は笑顔で「ああ大丈夫、いいよいいよ、外で」と言って表にある小さなベンチではみ出しながら飲み始めた。なんと!その手が。

元々2時間くらいで入れ替えって聞いていたので、店内でもずっとスタンディングで飲み食いしていたのですが、来た人たち皆わいわい楽しくおしゃべりがはじまり、気が付いたら私たちも表に出て会話の中に混ざっていて、ビール片手にげらげら笑っていたのでした。

すごい、なんか、楽しい!!
ほとんどが知らない人だけど、会話のテンポも内容もものすごくしっくりくる。そう、リズムが合うんだな。
お店で流しているラジオから聞こえてきた、タイトルが思い出せない懐かしい曲のメロディが、また頭をよぎりました。
うん。あんなイメージ。
軽く、さらっとしてるけど心地よく耳に残る。ぐりの雰囲気。お姉さんの作り出したリズムに、私たちそれぞれが無理なく合わせていく感じ。

何杯か飲み進んで、お店の外で優しい人たちの声を聴きながらぼうっとしてたら、ひゅっと暖簾に飛び込む人が。
「あの人カメラマンなんだよ」って誰かが教えてくれる。へええ。この界隈、結構クリエイター多そうだよね。
その後何気なく話してみたら、なんと、私がお店を知るきっかけになった記事を書いていた(もちろん写真も撮っているけど!)その人だった!
ぎゃあああ鳥肌!!なにこのシンクロ!
今までそんな経験無かったので、本当に驚きました。
私とkanaeさんが会長から教えてもらったまぐろ豆知識を披露したら、「なっ…そんなの俺には一言も教えてくれないのに…!!」と悔しがってみせてくれました。いい人過ぎる。

ちなみに、私はお仕事でもかなりニアミスしていたらしいので、本気でまた逢えないかな~と会社付近できょろきょろするようになりましたよ。←また美味しいお店を教えてもらう気だ

何度も皆で写真を撮って、全然湿っぽくなくて、帰る時もすっと羽が抜けていくような、そんな感じの別れでした。
こんな終わりってあるんだな。未来が明るいとしか思えないぞ。
まだまだ夜桜見物の人の多い道を歩きながら、別れで涙が出るって、実はすっごく重たいことなんだなと思いました。
涙でやっと釣り合う位重いもの。
これからは、できればそんなものは持たないで過ごしたい、と思いました。

次の日、がらがらの声で(酒焼けか)携帯片手に「おっけーぐーぐる」
ふんふん鼻唄を歌ってみせたら、この曲ですか?と画面にぱっと候補を出してくれました。おおお万能の神よ。1番目の候補がドンピシャでした。
昨日気になっていた曲。birdの「SOULS」
あの時のこと、この曲と一緒にこれから先何度も思い出すだろう。
近くにいるかもしれない、遠くなのかもしれない、あのやさしい人たちを。






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