霙飴

みぞれあめです。ひらがながすきです。

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最近の記事

日記 エナジードリンク

今日は鬱陶しい親戚が部屋まで来てわざわざドアを開け話しかけてきた怒りのパワーを使い親戚が家からいなくなったと同時に朝ご飯を食べ暫くの間外に出なくて済むだけの備えを部屋へと持ち込んだ。できるだけ早く早く、と己を急かしたために貧血で立ちくらみが酷いことも忘れ、飲み物、軽食、そして廊下の端で寝ていた犬を抱き抱え階段をかけ降りる。 間一髪、なんとか間に合ったらしい。それは部屋へ逃げ込み鍵をかけたそのとき親戚が玄関のドアを開けたからだった。 私は怒りという感情の強さを知った。 そして

    • あとまわし

      どんどん物事がどうでもよくなってきて、買わなきゃ困る、伝えなきゃ困るようなことを後回しにするようになって、そして少しずつ生活が不便になってゆくことすらもどうでもよくて、まあ、べつにいいか、と一種の破滅願望を住まわせながらゆっくり壊れてゆく。 後でいいか、今じゃなくていいか、別にまだいいか、もうどうでもいいか、 取捨選択すらせずに捨てる、捨てる、消費期限が近づいたら捨てる。自分の軌跡が残ることが耐えられなくて、一片すら残さず消えたい。 ゆっくり死ぬ。いつか死ぬ。でも今死にた

      • 日記 今日起こったこと

        午前11時、目が覚めた。 最近は目を覚まし思考を働かせている状態が恐ろしく苦痛である(前も書いた)ため昨日は日付を越す前に睡眠薬で眠りについたはずだった。 しかし目が覚めてしまった。寧ろ世間一般には寝すぎた部類に入るのだろうが、この際私に世間一般を適応しないことにして、私の感覚だけで書かせてもらうが、やはりもう少し寝ていたかった。 少しと言わずあと8時間くらいは。何故なら晩御飯の時間までやることが定められていないのでその間何もしたくないからだ。というのは見栄を張ったので正

        • 日記 鬱の季節

          このところ、ふつうに思考を働かせ息をしていることに耐え難い苦痛を感じるようになった。 鬱の季節がやってくる。そのつぎは躁の季節で、今の気候のように代わる代わる鬱と躁を行ったり来たりしている。そしてそれは唐突に入れ代わる。数日なのか数週間なのかは定かでないが、とにかくそれだけが経つと変わっているのだ。 今の日本の気候よりはましかもしれない。あまり覚えていないが(このところ記憶保持能力が輪をかけて弱まっている)日によってかなり気温差が激しかったはずだ。 _________

          涙は独りで 記録は誰かに

          虚しさが心を巣食っているんだ。 からっぽが存在感を主張している。じわじわとからっぽに食われる。からなのに。 殻だけはご立派に着飾り、中身の空洞を埋める道具を知らない。キラキラのアクセサリーに取って代わる思い出はなく、独りで流す涙だけが空洞の底で揺れている。 停滞なんてあり得ない。 でも私が世界に合わせて無理やり歯車を回したところで、欠けたそれでは上手く回らない。それどころかもっと欠けてしまって、必ず手遅れなほど壊れてしまうから、やっぱり停滞しかあり得ない。 自分だけに流れ

          涙は独りで 記録は誰かに

          自己紹介

          誰かに向けた文章を綴るのは苦手です。 私は何時まで経っても一人遊びが好きな幼子のままなのです。 ______ はじめまして。もしくはまた会いましたね。 ここでは霙飴と申します。自己紹介が遅れてしまい、申し訳ありません。 とは言え、プロフィールという意味での自己を紹介するつもりはございません。 それは特に知らなくてもよいことであり、知る必要がないことだからです。もうすでにいくつか記事を公開していますが、あれらの読解に私の詳細情報は一切必要ありません。つまりは要らないというこ

          自己紹介

          夢日記 地震

          実在しない知り合いと地下街にラーメンを食べに行く夢でした。 そう、ほんとうに始めはそのつもりだったのです。 何故か前後の記憶がなく、気がついたら強く頭を打ちつけていたらしい私は、酷く痛む頭を抑えながら辺りを見渡しました。そこには、先ほどまて座っていたはずの座席に覆いかぶさるようにめくれ落ちた天井と、不自然に鮮やかな血溜まりだけがありました。 どうやら大規模地震が起こっていたようで、知り合いは私を助けて代わりに天井につぶされてしまったようです。 朦朧とする意識を奮い立たせな

          夢日記 地震

          電子の海

          仄暗い空間で電子板を触り現実の背格好は不格好に、電子の海を漂う私たちはゴシック体を眺め眺めながら目にも止まらぬ速さで消費をしている。それらのほとんどは糧とならず糞と共に排出されている。私はヒドリドのようなもので、電子を持つことで安定するのに不安定でずっとそこにあり続けることが出来ない。 だんだんと狭くなり続ける世界に押しつぶされる前に世界を壊すか、自分を壊すかしなければならなかったのに、どちらも選べず宙ぶらりんの状態で自分の首を絞めている。この場合の死因は圧死か首吊りか。

          電子の海

          明日起きたら

          明日起きたら身を焦がすような愛に囲まれていたい。そのまま約1500万度の熱に焼かれて宇宙に塵すら残さず消えたい。 ほどけた靴紐を結ぼうとしゃがんだとき、喫茶店でメニューを眺めているとき、知らない小学校の前を通ったとき、そんなときにふっと心が天国にあれば良いと思う。天国に行きたい。いっそ地獄でも良い。ああでも今より悪化するのはいやだな、 のど飴をなめながら閉まった踏切に吸い込まれそうになるのをこらえる毎日に何の意味があるの?あの音だけを聞き続ける時間に安らぎすら感じる。ここ

          明日起きたら