無農薬いちご農家さんのお話。繊細ないちごは、年間通じて目が離せない。ロスの活用にも一苦労
おはようございます。先月、茨城県のいちご農家・菅谷いちご園を訪問しました。ここでは、化学農薬を使わずに、土づくりからこだわっていちごを栽培しています。自然の中で育った、味わい深いたっぷりの甘さとほどよい酸味。香りも豊かないちごです。その美味しさを生みだすための苦労やロスについてなど、お話をお聞かせていただきました。
訪問した6月はシーズンの終わりということもあり、もう収穫を終えて来年の苗の育成に向けたハウスの手入れをされていました。
もういちごはないのか・・・と思いハウスを覗いてみると、綺麗ないちごがたくさん!
この時期になると、来年の準備に取り掛かるため、収穫しきれない分はロスになってしまうそう。自由に採って構わないですよ。と仰っていただいたので、HenoHenoスタッフは喜んで収穫を開始。こんなに沢山の綺麗ないちごを収穫させていただきました!
収穫を終え、代表の菅谷嘉晃さんへお話を伺いました。
―収穫時期を終えて、すぐに来シーズンの手入れに取り掛かるのですね。
(菅谷さん)「いちごは繊細な果物なので、収穫時期はもちろん、夏場などシーズンオフの時期も、丁寧な苗の手入れが必要です。さらに、そこに台風などの自然災害が起こるとその修復に追われ、手が空く時期は年間通じて全くありません。ここでは畝立てした土の上でいちごを栽培する方法を採用しており、しっかりと土作りをすることでいちご本来の深みのある味わいになります。ただ一方で、害虫が発生しやすい環境なので、苗の手厚い管理が求められます」
ーいちごの栽培で苦労されるところを教えていただけますか。
(菅谷さん)「ダニや害虫被害には悩まされます。被害にあうと、形や色が悪くなり、市場に出せない規格外が出てきてしまいます。害虫の侵入を防ぐために対策を施すとハウスの温度管理に支障が出ることもあり、全てを行き届かせるのは中々難しい。それでも、”お客様へ美味しいいちごをお届けしたい”思いでいちごと向き合い、こだわりを捨てず、皆で力を合わせて育てています」
―規格外のいちごができることもあるのですね。
(菅谷さん)「いちごは形や大きさによってランクが決められていて、それぞれ価格が異なります。小ぶりなものは値が低かったり、極端に小さいものや形が歪なものは市場に出せない場合もあります。農薬を使わないと害虫被害にあいやすいので、毎日の手入れが欠かせません」
―HenoHenoではロスの果物を仕入れさせていただき、それらをフローズンフルーツに作り変える取り組みをしています。規格外や採りきれないロスのいちごはどうされているのですか。
(菅谷さん)「スムージーの原料としてお店に購入いただいたり、自分たちでジャムを作ることもありますが、ジャムを作るのも手間なので、なかなか全ては活かしきれません。3月ごろからロスが出始めるので、それらを活用いただけるのは、とてもありがたいです。」
菅谷さん、貴重なお話、ありがとうございました。
スムージーやジャムへの使用ももちろん有効な活用法ですが、丹精込めて大切に育てられたいちごなので、”そのものの美味しさを体験してほしい。この人たちの手で、無農薬で作られたことを伝えたい”という思いがHenoHenoにはあります。HenoHenoならではの技術で果物本来の味をお楽しみいただけるように、そして農家さんの思いを届けられるように、今後も努力してまいりたいと思います。
こちらの農家さんの無農薬いちごは、HenoHenoのラインナップに登場する予定です。どうぞご期待ください。
こんなに沢山!お土産にいただきました。ありがとうございました。
菅谷いちご園の詳しい情報はこちらから。
HenoHenoの詳しい情報はこちらから。