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『エイリアン:ロムルス』酸は精液、墓穴を掘る男根

『エイリアン:ロムルス』はシリーズのどの作品が好きな人でも概ね高評価の全方位満足型映画。監督のフェデ・アルバレスは持ち前のビジュアルセンスに加え、見たことのない映像や展開をつくるためのアイデアを豊富に持っている非常に優れた作家だと思う。故にサム・ライミ、デヴィッド・フィンチャー、リドリー・スコットという名だたる監督がつくったシリーズの後を継ぐことができる。 本作でも過去シリーズで見たことがなかったようなフレッシュなアイデアをいくつも盛り込んでいた。その中で、特にお気に入りで

    • 旅行に向いてない奴の宮島観光

      『オッペンハイマー』がきっかけで原爆についてそれなりに調べ、行くべきだと思ったので原爆ドーム、平和記念公園がある広島へ旅行した。 日帰りだと往復2万円を超える新幹線代が勿体ないと感じたので1泊2日にして、ついでに宮島へも行った。 大して興味もなかったので時間帯を気にしていなかったら干潮時だった。とりあえず鳥居にタッチして世界遺産に触れることに成功した。 仏教徒でもないが入場料を払って中へ入り、参拝は面倒なのでせず、占い紛いのことに興味もないが、100円のおみくじを引いた

      • 初めての音楽ライブ体験SAKANAQUARIUM2024"TURN"

        サカナクションの音楽は常温の水のような感じだと思っています。音楽について皆目詳しくなく、サカナクション以外の音楽をあまり聴かないため単なる感覚に過ぎないのですが、いつ、どんな曲をどんな気分のときに聴いても心地良く体に馴染む。 サカナクションとの出会いは中学3年生、2015年に発売された『新宝島』。この曲から友人たちとサカナクションブームがおこり、遊ぶときにはいつもサカナクションの音楽をかけていました。 それから学校へ登校するときも、1人でゲームをするときも、寝るときにもサ

        • 映画『何者』の烏丸ギンジに倣う

          noteをはじめるきっかけとなった映画キャラクター3人目は『何者』の烏丸ギンジ。 就活ホラーとしても名高く、就活をしていない自分でも肌触りがあるリアリティ。観るときによって感情移入する相手が変わる。今の自分の映し鏡のようにもなる優れた映画だ。 この作品に初めて触れたのは小説だったが、ここまで「俺のことが書かれてる」と思った経験は未だにどの作品も超えてこない。 烏丸ギンジは他人になんと言われようと世の中に何かを生み出し続けている男だ。主人公はそれを見て、羨望を隠し嫉妬にま

        『エイリアン:ロムルス』酸は精液、墓穴を掘る男根

          映画『オデッセイ』のマーク・ワトニーに倣う

          noteをはじめるきっかけとなった映画キャラクターの2人目として『オデッセイ』のマーク・ワトニーがいる。 『オデッセイ』は『プロメテウス』と同じくリドリー・スコット監督のSF映画で誰が観ても面白いと思える上質な映画だ。シンプルな物語、正確性にこだわった科学描写、マット・デイモンの好演、だだっ広い火星の映像美。文句のつけようがほとんどない。 主人公のマーク・ワトニーは悲惨な状況にいるにも関わらず明るく振る舞う。時折り孤独な表情も見せるが悲嘆に暮れることはない。このような精神

          映画『オデッセイ』のマーク・ワトニーに倣う

          映画『プロメテウス』のデヴィッドに倣う

          noteをはじめてみたは良いものの、何から書いたら良いのか、どう書いたら良いのか見当もつかない。映画について書こうにもどこまで調べるか、その先に独自性のあるものが書けるのかと躊躇ばかりしているので準備なしに強引にフリック入力の指を動かす。 題材に迷うのでnoteをはじめるきっかけとなった映画、というよりキャラクターについてちょっと書く。 そのキャラクターは、言わずと知れたSFホラー映画の金字塔『エイリアン』の前日譚である『プロメテウス』とその続編『エイリアン:コヴェナント』

          映画『プロメテウス』のデヴィッドに倣う

          はじめ

          創作願望はあるのに、非創造的で消費的な毎日しか送っていない。そこで少しでも何かを作ろうとnoteをはじめる。 といっても、映画の感想などを週一ペース程度で書きたいなぁくらいの意気込みで、誰かに読まれたいとも鋭い批評や考察をしたいとも思っていない。 ただ、今までメモ帳に書いていたものを、誰かに読まれる可能性のある場所で書くことによって多少は、「より良いものにしよう」という意識が働くことを期待している。 もし酷いものしかできなくても描き続けていくつもりだ。少しずつ良くなって