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- カナダの休日 vol.15- Great America!! 光と影



アメリカを周る旅

夏にアメリカを旅するのは楽しみの1つです。今年は、miikさんの記事で興味を持って、南部を周るコースを計画しました。アメリカでも大都市、有名な街は今後の人生で行く機会がゼロじゃないけど、むしろあると良い、そうじゃないところ、南部がそうなんすけど、って今だ!と思わないと行けません。

ホントに知識も馴染みも全然なかったことが逆にヒットして、とても楽しかったので、全3回。時系列もいいんだけど、やや強引にテーマに分けて。
やっぱすんげ〜!Great America、光と影
あれもこれもAmerica!どっぷり、Deep South!!
ランナーの目線、Americaを走る
という感じで。

周ったルート

テキサス州ヒューストンからグルっと反時計回り。ルイジアナ州、ミシシッピ州、アラバマ州、テネシー州、アーカンソー州。9日間、総距離1,940マイル=3122.127km。ザっと日本列島縦断くらいです。

ドライブ、ドライブ、ドライブ!

軽いジャブからスタート

初日、オンラインでチェックインして空港へ行くと、フライトがキャンセル。何それ?って話です。初めての経験でしたが、深夜でどうしようもなく、帰宅して翌日改めて出発。

慣れた人には、よくあるよって話なんでしょうけど、旅程を修正したり、面倒です。タクシー往復のバウチャーはもらえました。

Wow!ヒューストンに着くと、ジョージ・ブッシュ(父ブッシュ)がお出迎え。空港名になってるくらい偉大な方。この人、晩さん会でボミットしたことしか覚えてないですが。。。あと湾岸戦争か。

ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港。デカいです。あたしなんざ、この時点で舞い上がっちゃいました。

基本的にはめちゃくちゃ暑い

これも、知りませんでしたって話なんですが、気温が高いんです。暑い!加えてニューオリンズなんかは湿度が70%以上あって、これじゃ日本じゃん!って。一方、テキサスの湿気はそうでもなかったかな。ただ、完全に個人の感覚ですが、多湿の街も、日本のベタっと感はなかったんですよね。

調べておけよって話ですが、こんなに暑いんだって思いました。

ヒューストン宇宙センター

今回のテーマは光と影なんで、まずはアメリカすげーって話から。ヒューストンにはNASA、アメリカ航空宇宙局の施設があって、ビジターセンターも併設されています。ここでアメリカの"宇宙開発"の歴史を堪能できるわけです。事前にね、映画"アポロ13"を見直しました。

Back to the Moonだって。いちいちWow!って思っちゃいますね。
マーキュリー、ジェミニ、そしてアポロ計画と薄っすら知ってる程度。それ故、あれもこれもどれも、国力の髄を結集させたことを知り、アメリカすっげぇなぁとなるのです。
サターンV型ロケット。3、2、1、Zeroでドーンと飛んでいくんですよ。この辺は全部使い捨て部分ですが。
私はライブの世代じゃないですけど、うさぎが餅ついてると思ってたところに行ったわけで、そりゃ衝撃だったでしょう。
こちらは、トラブルを乗り越えて帰還したアポロ13。映画にもなってます。
ミッション・コントロール・センター。ここで思い出すのは、映画アポロ13でエド・ハリスが演じたフライト・ディレクター。冷静、仕事師、あの肝っ玉よ。トム・ハンクスももちろんいいんだけども。
宇宙飛行士のポートレート。日本もそれなりにプレゼンスありますよ。素晴らしい。これからもあって欲しいと思います。何せ舞台は“宇宙”ですよ。

U.S.スペース&ロケットセンター

宇宙開発でもう1か所。少々地味めですが、アラバマ州のハンツビルと言う街に博物館があり、行きました。

アラバマ州。。。馴染みないです。アラバマ物語?読んだことない。私の中では唯一、フォレスト・ガンプが育ったところです。(正確には、設定はアラバマ州のグリーンボウという架空の街なんすけどね)

ここは、宇宙開発の中でも、ロケットに関する展示を中心に体験できます。技術的なコンテンツが多かったですが、好きな人にはたまらないところだと思います。

ハンツビルにはマーシャル宇宙飛行センターというNASAの施設があり、こういうビジターセンターが併設されています。
こちらではISS(国際宇宙ステーション)での生活をレプリカを通じて見学できます。食事、睡眠、それこそ用を足すとか。
ここまでくると、ロケット祭りです。裏には兵器廠があるので、ミリタリーの展示もあります。
”月の石”です。パッと見、シンプルな岩ですが、その昔大阪万博の時は、月の石が客寄せになったってくらいで、惹きつけられます。
宇宙飛行士の打ち上げ当日の朝から乗り込みまでの様子。どんな気持ちなんでしょうね。ひどく緊張するのか吹っ切れるのか。

アラバマ大学ハンツビル校

アメリカの大学、一度キャンパスに行ってみたかったので、近くの大学へ潜入してみました。この大学に限ると、繁華街とかないし、そりゃ、勉強かクラブ活動かってなります。外見と中身は関係ないでしょうけど、こういう環境で学んだら、どうなるんだろうというピュアな期待を抱かせるのはズルいですね。Hi, Jane! とか言って、キャンパス歩くのかしら?教科書を紐でしばったのを抱えて。

アラバマ大学ってのは別に本校があって、そっちはアメフトの強豪だったり、有名だそう。フォレストガンプにも出てきます。ハンツビル校は航空宇宙工学に力を入れてるそうです。
おじさん的感覚で言うと、ゴルフの18番ホールみたい。わかるかな、クラブハウスを背にしたキレイなホールで、芝がキッチリ手入れされています。
8月中旬からオリエンテーションとか始まるんですね。私の学校もこういうキャンパスがあるんで、機会があれば行きたいです。

ナショナル・シビルライツ博物館(公民権博物館)

テネシー州のメンフィスという街にあります。ここは影なのかな。暗い部分だったけど、この闘争があって、今があって、未来は必ず明るいという意味では、とても大切な場所です。

宇宙開発競争をしていた裏では、人種差別との戦いが繰り広げられていました。そもそも、肌の色で差別されなきゃいけない理由は何なんだ!ここではいわゆる参政権を求めた過程を紹介していますが、その前提もしっかり説明していて非常に興味をそそりました。展示コンテンツも、豊富な映像や強いメッセージや、当時を体験できるようになっていたり、来館者に響くように作ってあって、最終的に知らなかった自分が恥ずかしくなるくらいでした。私たちには他人事ではないです。支配と被支配の歴史を振り返らずして、ポジティブな未来はナイってところです。

公民権運動の指導者、キング牧師が暗殺されたロレインモーテルをベースにしています。あと初めて、学割を使いました。
"I Have a Dream" の演説ってなんだっけ?というのも、訪問後に学び直すと理解度が全く異なります。
シンプルで力強いメッセージは歴史的な闘いを端的に表現していて、心に届きます。
アフリカンもコケージャンも見学しているんですけど、どう思って帰るんだろうかってのは、聞けなかったですけどね。南部って、感情面ではまだ壁があるっていう記事を読んだりすると、時はこれを解決してくれるんだろうかって。この時から50年以上、今があって、はて、行きつく先はあってくれよなって。

ジャックダニエル蒸留所

最後はテネシーウイスキー。ちょっと光と影のコンテキストからずれちゃいますけど。無理くり光か、アメリカが世界に誇るウイスキーってことで。蒸留所のツアーに参加しました。"It's Not Bourbon. It's Jack." だそうで。Old No. 7って私も飲んだことがありますけど、結構有名ですよね。

テネシー州リンチバーグという、これしか産業がなさそうな田舎の街です。
ジャックダニエルが生産されているのは、ここだけ。テネシーウイスキーを名乗る場合、テネシー州産じゃないといけないルールがあるそうで。
サトウカエデの炭でろ過することがテネシーウイスキーの特徴です。ろ過の工程は撮影NGでした。ツアーの最後にはお約束の”試飲”もあります。

凸凹あっても、Greatなことは間違いない

私、Viva United States!! の人ではないですけど、いろいろ見た中で、技術開発にかける才能や背景の壁を乗り越えようとするパッション、やっぱ彼らのスゴいところは素直に感動した方が得です。一方で治安の不安定さや犯罪の多さとか、ロクでもねぇなぁってところも見ちゃいますけど。完璧なんてのはないってことです。長くなってしまいましたが、その2に続きます。

最後まで”宇宙”を押しますが、アルテミスという月探査の計画が進んでいます。また人間がお月さんに行くんだって、ワクワクします。

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