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- リスキリング vol.19 - 科挙の国ですから・・・


苦手なものの理由と解決策

学校で日々学んでおります。今期はファイナンス、意思決定モデル。・・・面倒くさいし、苦手。計算ものを時間制限アリでテストされると未だにキツいです。なぜってテストに出てくる文章題を理解するところでとても時間がかかる。というか、言葉の問題でパッと見で引っ掛けとかを理解できないのがイヤ。

一方、科目のエッセンス、つまり分析の手法そのものやその応用は、全部今までの経験やドラマに置き換えて理解してます。予想値の解釈、グラフの落としどころ、判断。これができてれば、細かい計算はコンピューターでいいだろと思ってます。頭の中で、ファイナンスはイケてない日本の企業(私は提示する側)、意思決定モデルは自分の会社が舞台です、いつも。しょうもない空想だけど、意外とこれが楽しい。
そんな訳で、今のところすごく情熱的な学期ではないのですが、面白いことは次から次に。。。

ファイナンスは結構勝負どころです。儲かるかもね、儲からないかもねって話で、話自体はとっても面白いんですけどね。

科挙の国のスゴさ

今期のテーマとしては、中国勢と一緒に勉強していこうというのを意識しています。中国、経済超大国、日本を凌駕するところ、まざまざと、です。

ファイナンスの授業中に、馬さんという仲良くなった女の子がゴソゴソちっちゃく折りたたんだ紙を広げだしましてね。広げてびっくり、ビッチリ細かい字で公式やら解説やらが書いてある。ノート1ページを3回か4回くらい折ったのかな。マスを作ってね。以前基礎編のテストの時にこっそり持ち込む用に作って、それで勉強したんだって。で、"テストの時使ったの?"って聞いたら、ニカッと笑って”Yes”って。Yesじゃねぇーよ!あんた、スゲーな。科挙でカンペを書き込んだ下着を思い出しましたよ

聞くと中国も勉強はひたすら覚えて覚えてみたいで、考えるよりは知識を叩き込むスタイルで私ら世代の日本と変わらないっぽいですよ。というか、競争社会っていう点では、日本なんてぬるいんでしょうね。なにせ向こうは14億人ですから。

科挙を行っていた会場です。イメージとして。昭和の受験戦争なんて比じゃなかったそうで。

カンニングを肯定する訳ではないですが、バカでもわかるやってはいけないことをわざわざやるリスクを取る胆力がまず素敵。加えて、裏表20個だか折って作ったちっちゃいマスに厳選したスコアに直結する情報を落とし込む編集能力とレイアウト技術も素晴らしい。ロジックツリーじゃないけど、ワークフローを押さえてレイアウトして。極めつけは、学生生活で刷り込まれたんだろう"テストはいい点を取らねばならない"ってピュアなパッションは熱量十分です。日本で身近にあんまりいないタイプだから痛快ですよ、正直見どころを感じます、いい子ちゃんより。まあ、テストでいい点取った後のことも、もうちょい考えてもいいんじゃないかって思わなくもないですけどね。

"ちなみに"、同じクラスの朱さんって女の子は、馬さんの話を聞いてて、”カンペ持ち込みとかよくやるよね、信じられない”って言ってたから、まあ、中国人みんながみんなそういうことじゃあなさそうです。

一方で、インド人のエドヴィンは真逆。"Hey、これってformulaなんだっけ?"ってそれだけ。教えると、貧乏ゆすりしながらサクサク作業しておしまい。私なんかがもたもたエクセルいじってる間に。けど面白いのは、計算はできるんだけど、その答えの解釈になると、急に遠いことを言い出す。単純にキャリアの年数もあるんですが、このギャップ。

伸びてるChina、知らない私

グループプロジェクトでは、企業分析が良く出るんですが、その対象に、Temu(テム)SHEIN(シーイン)というECビジネス、あるいはEVの新興、BYD という中華系企業を提案しています。のですが、、、今のところ、どこのグループでも全部却下。。。例えば、授業の事例なんかでも、自動車業界だとみんな大好きTesla、対抗でレガシー枠トヨタあるいはフォード、加えてBYD、出てきます。なのですごく興味があるんですけどね、自国の企業はつまんないんですかね。私がトヨタを分析しようよって言われたら、どう思うか。そういうことかしら。

ネットワークを侮るなかれ

"俺、成績Cばっかでさぁ"とあっけらかんとしているインド人のビシャル。(Cはギリギリセーフ) 一緒にグループワークやろうって言われて、コヤツ、大丈夫かなとちょっと穿ってました。

案の定授業の直前で出席の代返してよってWhatsAppで言ってくる、ゆるゆるっぷり。(この時代に代返って発想がまだ残ってることに感動しました。早く来いよって返しましたが。40人弱なんで、バレる環境です)基本スタンスは全くヒドいんですが、参考になる前学期のレポートをいとも簡単に手に入れてきて、うぉ、やるなお前。入手したネタの質も高い。学内ネットワークが幅広いか、あるいは優秀なところを押さえているっぽいです。

世の中でも、ザ・優秀ってパターンと役に立つパイプライン(それはただ人脈があるって話ではなく)でグイっと来るパターンと、あるじゃないですか。私が勉強パターンじゃないから、勉強できるとかしっかり考えてるクラスメイトを持ち上げがちになってましたけど、結局この要素、大事だよねってのを、思い出させてくれちゃって。私の中で、彼はスッカリ敏腕な情報収集隊長です。

エクセル作業をしていると、スクリーンの文字がちっちゃくて見えないので困ります。

飲み会にも行ってみたいんだよな

世の中で生きていくためには、大小幅広く対応していくことになるのですが、どうしてもイイ感じにこなしていく方向を目指してしまいがちです。そんな時に、お前しょうがねぇなっていうクラスメイトにハッと気付かされることは貴重です。そのバランスも大事だったねって。

そうそう、授業のあとに飲み会をやるから入るかって誘われるクラスがあるんですが、毎度、ごめん無理!って。もう酒ほぼ飲まないし、夜は仕事もあるし、ご飯作ったりしないといけないし。この辺はいいよなぁ、と羨ましい。クラスメイトと酒飲みながら、ほにゃららみたいな経験は残念ながらないです。ここは、もっと状況が違ったらなぁと思うところです。やったことあるのはランチまでです。しかしながら、どうでもいいホントの雑談は楽しいもんです。

経験や人脈という要素も、質を考えがちになってしまいますが、やったこと、出会った人、すべて考え様で貴重な財産になります。

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