Googleアナリティクスを使ってN1分析をしてみた!

■N1分析って?

N=対象のユーザー数のことを指し、N1分析の「N1」は、一人にフォーカスした抽出データ(N=1)を指します。
つまり一人の顧客を深く理解することで、その人が商品やサービスについて感じていること、望んでいるものを把握し、そこから新たな訴求方法や製品を生み出そうというマーケティング手法です。

■N1分析で使われる手法・フレームワーク

N1分析で掘り下げる「一人」は顧客の属性を「5seg(5セグ)マップ」「9seg(9セグ)マップ」で分類し、ターゲットとなる顧客像を絞り込んで選定します。

属性ごとに行動傾向や認知状況の差分を分析することで、差分から現状の課題について仮説を立てていきます。

「5seg(5セグ)マップ」「9seg(9セグ)マップ」については、下記に詳細をまとめているので、興味があればぜひ参考にしてみてください!
https://note.com/dateanalyst_5247/n/n85a4816f6f58

■私がやってみた方法~UAを使って行動傾向を分析する~

私はUAの「ユーザーエクスプローラ」レポートを使って、ユーザーの行動を追っていきました。
具体的な方法は以下の通りです。

① 5セグマップの属性ごとに該当するユーザーのクライアントIDをBigQueryを使って抽出する
② ①で抽出したデータから任意のユーザー(クライアントID)を1名選ぶ
③ ②で選んだクライアントIDをユーザーエクスプローラで検索し、どのページを見ているか、どこをクリックしているかを調べていく

今回は③の方法について説明します。
「ユーザーエクスプローラ」レポートを開きます。

※上記の画像はクライアントIDを潰しています

右上の検索窓(赤く囲った部分)に②で選択したクライアントIDを入力します。
表示されたクライアントIDをクリックすると、下記のようなレポートが表示されます。

※上記の画像は一部潰しています

日時のアコーディオンボタンをクリックすると、その日時にユーザーが行った行動を見ることができます。
これを一つずつ見ていきユーザーの行動を調べていきました。

■気を付けたこと

N1分析は「一人」にフォーカスする手法だが、その人の行動心理が、同じセグメントに当てはまる他の人でも適用されるどうか、併せて調査が必要です。
私の場合は、N1分析で得た仮説がその属性に該当するユーザー全体にも見られる行動なのかを分析しました。
「一人」と「全体」、それぞれの分析を行き来することで、はじめて課題仮説に確証を持たせることができます。

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