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ビジネスにおける「気勢」の重要性──かっぽれの精神から学ぶチームの活性化

YOUTUBEを流し見していたら、「かっぽれ」が流れて来ました。(普段、何を見てたら、「かっぽれ」がレコメンドされるねん!?ってのは、さて置き笑)

なんでか、分からないですが、この「かっぽれ」のリズムって、周りを巻き込み、同じテンポにして、向かう方向を同じにする効果、気勢がありそうだな。と。

で、無理やり感も否めないですが、ビジネスにおいて、チームが成果を出し続けるためには、単なるスキルや戦略以上に、目標に向かって勢いよく進む「気勢」との共通点や、背景を見ていきたいと思います。

かっぽれの歴史や精神を通して、ビジネスの現場で活かせる「気勢」の重要性を探ります。さらに、科学的根拠や具体的な活用方法、皆で唱える・気勢を付ける発生と言う点では似ている野球のヒッティングマーチとの共通点にも触れながら、現代ビジネスにおける「気勢」を掘り下げてみたいと思います。


かっぽれの歴史と精神


かっぽれの起源と特徴

「かっぽれ」とは、江戸時代に誕生した日本の伝統的な民謡舞踊です。発祥は、江戸の遊郭で花魁道中を彩る余興や祝い事で披露された踊りに由来するとされています。

その名の由来にはいくつかの説がありますが、「掛け声」が変化して「かっぽれ」になったという説が有力です。大道芸や神社の祭礼、船乗りたちの宴席でも広く楽しまれ、庶民文化の象徴ともいえる存在です。

かっぽれの最大の特徴は、以下の3点に集約されます。

  1. 軽快なリズム:テンポの良い拍子に合わせた躍動感あふれる動き。

  2. ユーモア:見る者を楽しませる遊び心やおどけた仕草。

  3. 一体感:踊り手と観客が一緒になって楽しむ、場を盛り上げる力。

この踊りの目的は、単なる娯楽にとどまらず、場を活気づけ、人々の心を一つにまとめることにあります。その意味で、「かっぽれ」は、ビジネスで求められる「気勢」を生む要素を内包していると言えるのではないでしょうか?


かっぽれの精神とビジネスでの気勢の関係

一体感と活気を生むかっぽれの精神

かっぽれの踊り手たちは、全身を使って軽快な動きを披露し、観客を楽しませます。この踊りが生むエネルギーは、踊り手と観客をつなぎ、場全体に活気をもたらします。踊り手の一体感やリズム感が観客に伝播し、見る者も踊り手と同じリズムで心を躍らせる――これこそが「気勢」の象徴的な形です。

ビジネスの現場に置き換えると、リーダーがかっぽれの踊り手のようにチームの中心となり、ポジティブなエネルギーを発信することで、メンバー全員のモチベーションが高まり、チーム全体が勢いに乗ります。特に、プロジェクトの停滞や困難に直面したとき、リーダーが「かっぽれ精神」を持ち込むことで、チームの士気が高まり、前向きな動きが生まれるのです。


なぜ「気勢」が必要なのか?かっぽれの精神で考える

1. 気勢は「感情」を動かし、行動を促す

かっぽれの踊りは、踊り手と観客の感情を高揚させ、自然と笑顔や拍手が生まれます。同様に、気勢が高い職場では、メンバーの意欲や気持ちが共鳴し、「もっと頑張ろう」「挑戦しよう」という前向きな姿勢が生まれます。この感情の連鎖が、チーム全体を勢いに乗せ、目標達成への原動力となります。

心理学の研究でも、ポジティブな感情は行動を促進し、創造性や問題解決能力を向上させる効果が示されています。かっぽれが生むリズムのように、気勢は感情を揺さぶり、具体的な行動を引き出す「触媒」として機能します。


2. 気勢は「信頼関係」を築く力がある

かっぽれの踊りは、観客と踊り手が一体となることで完成します。ビジネスにおいても同じように、気勢が高まるプロセスでは、メンバー間の相互理解や目標への共通認識が深まり、強固な信頼関係が築かれます。特にリーダーが率先して気勢を高めることで、メンバーは安心感を持ち、自由に意見を出し合える環境が整います。

信頼関係が深まることで、困難な状況でもメンバー同士が支え合いながら成果を追求する力が生まれます。この信頼の絆こそ、気勢が生み出す重要な成果です。


3. 気勢は「変化」に柔軟に対応する力を生む

かっぽれの踊り手たちは、状況に応じて即興でアドリブを加えることがあります。この柔軟性は、ビジネス環境の変化に対応する力そのものです。気勢が高いチームは、変化を恐れるのではなく、「乗り越えるべき挑戦」としてポジティブに捉え、柔軟に適応します。

ポジティブな感情が柔軟な思考を促すことは、心理学の研究でも証明されています。この柔軟性は、単なる問題解決を超え、変化をチャンスに変える視点をもたらします。


4. 気勢が「成長意欲」を引き出し、成果を生む

かっぽれの踊り手たちは、観客を楽しませるだけでなく、自らも踊りを通じて成長を楽しんでいます。同様に、気勢の高い職場では、メンバーが単なる指示待ちにとどまらず、自発的に学び、スキルを磨こうとする意欲が高まります。

成功体験を積み重ねることで、メンバーはさらなる挑戦を楽しむようになります。この成長意欲がチーム全体を進化させ、長期的な成功をもたらします。


5. 気勢が「結束力」を強め、成果を最大化する

かっぽれの踊り手たちは、互いの動きを調和させながら、観客を巻き込んで場を盛り上げます。ビジネスでも、気勢が高いチームは共通の目標に向かって一丸となり、個々の力を結集して大きな成果を生み出します。

結束力が強いチームは、成功の喜びを共有することで、次の挑戦への意欲を高め、持続的な成長を遂げます。


ヒッティングマーチとの共通点:気勢が生むリズムと一体感

野球のヒッティングマーチは、選手の士気を高めるだけでなく、観客全体の心を一つにまとめ、試合の雰囲気を作り出す重要な役割を果たします。このリズムと一体感が、チーム全体に勢いを与え、勝利に向けたムードを醸成します。同様に、ビジネスにおける「気勢」も、リズムと一体感を生む力を持っています。

リーダーは、ヒッティングマーチの指揮者のように、チーム全体の「気勢」を調整し、高める役割を担います。具体的には、明確な目標を掲げ、メンバーに共通のビジョンを示すことで、チーム全体の動きを一つの方向に揃えます。また、ポジティブな雰囲気を作り出し、小さな成功を称賛することで、リズム良く成果を重ねる流れを作ります。

ヒッティングマーチが試合の流れを変えるように、気勢の高い職場では、困難な状況でも士気を維持し、柔軟に変化に対応する力が生まれます。このリズムと一体感が、短期的な成果だけでなく、チームの持続的な成長を支える基盤となります。

つまり、気勢はチームの「見えない応援歌」として、成功を後押しするのではないか?と信じています!!

弊社のメンバーが、急に謎な掛け声をし始めた際には、「あ、かっぽれ文化か!」とご笑覧下さいませ!笑

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