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お目当ての本をどう探せばいいのだろう?

書店で

 
こんなふうな本を読みたい
例えば「経済学の定番」だとか「回復する病気で入院している友達に本を持って行きたい」
こういう時は
お目当ての分野の棚近くで作業をしているベテラン風の書店員さんに質問してみましょう。

タイトルまで知っている場合は、
新刊書店だと、紀伊国屋さんなどはサイトで和書の検索をできます。
神保町の書店の蔵書もサイトで検索できます。

図書館で


こんなふうな本を探しているというときには、
相談カウンターなどにいる司書さんに訊きましょう。
地元の図書館や、都道府県立の図書館の蔵書はサイトで検索もできます。
人気の本を知りたいなら、貸出ランキングもあると思います。
分野別の入荷なども調べられると思います。例えば、移民についての本をリスト化していきたいなら、社会の分野を過去三か月、スクロールしていくと、移民の本も検索できますね。年に四回検索するだけで十分でしょう。
都道府県立の図書館は貸し出しをしておらず、閲覧だけということもあります。地元の図書館では貸し出し中という人気の本も棚にあるので、読めます。
国立国会図書館には、基本的にすべての本があります。閉架式なので、棚を見て「この本面白そう」ということはできませんが、探している本はきっとあるでしょう。司書さんに質問もできます。
京都マンガミュージアムのようにマンガの専門施設や、文豪の記念館なども探しがいはありますね。

カーリルは日本全土の図書館を横断して検索できるサーヴィスです。借りるの掛詞です。地元の図書館にはないけど、隣の市にはあることがわかれば、その本を借りて地元の図書館で受け取ることもできます。

大学図書館で
各大学の図書館は各サイトのOPAC(Online Public Access Catalog)を使って検索できると思いますが、CiNii Booksは各大学のOPACを横断的に検索できます。外部の方は、借りられなかったり、閲覧できなかったりするので、そこは注意ですね。大学生なら、他の大学の図書館も借りることができる場合もあります。図書館が連携している大学なら予約なしで学生証を見せるだけとか、連携していない大学なら紹介状を書いてもらうとかだと思います。

レファレンス協同データベース 
図書館に寄せられた質問と回答された本を調べることができます。
例えば、紫式部に関する本を調べているなら、「紫式部」と入力して検索をすると、直筆の本、肖像画の載った本、紫式部と清少納言が顔を合わせたかといったような質問と回答を見ることができます。

amazon 本

「この本を買った人は他にこんな本も買っています」を辿れば、芋づる式に関連する本を調べられます。

出版社のサイト

新刊、分野別の既刊リストを調べられます。人文社会系なら岩波書店、みすず書房、ミネルヴァ書房、外国の小説なら白水社のエクスリブリスや新潮社のクレストブックス、政府の白書ならぎょうせい、理工系ならオーム社などですね。「この出版社は この分野が強い」ということがわかったら、定期的にその出版社のサイトをみれば、新刊の見落としが減りますよ。
外国の出版社もサイトで調べられます。

持っている本


本の参考文献リストを使って、本を辿っていきましょう。
作家や、特定の分野なら著者の教授などの著書を追っていけます。
「本の雑誌」には、最近の本のことがたくさん書いてあります。

文学賞

文学賞を受けた作家、作品を知りたい人は、ノーベル文学賞、芥川賞、直木賞、note創作大賞、群像新人賞などのサイトを探せば、わかります。
例えば、こういうサイトもあります。


論文


大学の研究や仕事で必要だったり、趣味で本のレベルを超えて知りたいという人には、いろいろな検索サーヴィスがあります。
Google Scholarのサイトは、論文そのものもたいていは読めます。
CiNii Articlesは、日本語の論文を調べる時に使いましょう。このサイトも、論文を読むことができます。
Science.govは、アメリカ合衆国の政府機関のレポートですね。

著作権切れの本

日本では青空文庫があります。
海外にも似たものがあるので、古い本を原語で読みたいときに使えます。


「あー、タイトルも著者も思い出せないけど、あの本なんだっけ、
気になる―、また読みたいのに―」
という本の探し方は、また別に書きます。

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