最近noteで読みがいのあった小説2023.11
読んだ順です。
・短いシカさんの シグマの鏡
恋愛とスリラーは、紙一重なんでしょうね。例えば、両想いの人が毎日迎えに来てくれたら嬉しいけど、片想いをしていてこっちは何とも思っていない人が毎日来たら怖いし。相手の気持ちを想像できずに暴走するのが恋なんでしょうけど。この作品は、冒頭からはまるで想像できない展開になって、こわ と思いました。けど、主人公にとっては自然で論理的な行動なんですよね。人間というのは様々で面白いものです。傍から見ている分には
・きょろさんの 小説版 「人間が嫌いな猫」
タイトルから受ける印象とは違って、温かみを感じる作品です。猫と爺さんの この関係いいですね。
・雨傘 オサナイさんの ショートショート 『思春期ピアノ』
発想が面白いし、その後の展開もありそう ありそうとにやにやしながら読んでしまいました。
作者さんはお笑い芸人をしている方だそうで、演じている様子も浮かびました。小説とコントのネタというのは相通じるものがあるのでしょうけど、こんなにも重なりが大きい作品も作れるものなのですね。
・説那さんの 【短編小説】 これは物語です。
タイトルが主人公の心情、相手との駆け引き、焦燥、すべてを言い表しています。いいタイトルだと思いました。ラストの抑制的なセリフも好感を持てました。
今回は短編だけでした。
長編は、読み終えたら書きたいものだったり、読んだけどというものだったりでした。
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