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【2日目】広報という仕事に必要な素質について

こんにちは!
2024年アドベントカレンダー 2日目も務めさせていただきます、株式会社メンバーズ メンバーズデータアドベンチャーカンパニー(以下DA)広報の小池です。

昨年に続き2回目の投稿となります。
昨年はDAのことを書きましたが、今年は自分語りを通して「広報とは何ぞや」という話をしたいと思います。


今年の漢字一文字

今年の漢字はずばり!

「識」

でございます。

社内外のステークホルダーにDAを「識」ってもらうことは広報として当たり前のミッションではありますが、今年は己を「識」ることも意識した一年でした。

広報の仕事とは

「広報って何してんの?」
とよく聞かれます。
わかる。広報って聞いたことあるけど身近じゃないし、ふわっとしてるし、何してるかわかんないですよね。
広報を英訳すると「パブリックリレーションズ(PR)=公衆との関係性」になります。
(よく広告を指す意味でつかわれる「PR」はこれの誤用です。紛らわしい!)
普遍的な広報の考え方としてよく取り上げられる加固三郎の『PR戦略入門(1969)』では下記のように定義されています。

PRとは、個人または組織体が、その関係する公衆の理解と協力を得るために、自己の目指す方向と誠意を、あらゆるコミュニケーション手段を通じて伝え、説得し、あわせて自己修正をもはかっていく継続的な対話関係である。自己の目指す方向は、公衆の利益に合致していなければならず、また現実にそれを実行する活動をともなわなければならない

加固三郎『PR戦略入門』より

…なんかすごい大それた仕事だった。
広報というと、「プレスリリースを書いてメディアに記事を掲載してもらう」「社内報を書いて社内エンゲージメントを高める」「SNSを運用して認知度を高める」など「手段」の部分のイメージが強いですが、これに囚われていると上記の意義を見失います。

でもね、広報ってほんとに守備範囲広いの!!ww

なぜなら「あらゆるコミュニケーション手段を通じて」「あらゆるステークホルダーと」「対話を通して自己修正と公衆の理解と協力を得る」仕事だから。
それが楽しい点でもあり、難しい点でもあり。
とくに私はよくある「ひとり広報」なので、社内外すべての広報業務を担っています。
方針策定から年間計画、予算作成、手配、実行、振り返り、はたまた契約書の締結や日々のSNS運用などなど、なんでもやってます。
今年のタスクを振り返ると…

サイトの改修
・サイトのお知らせ更新
・SNS運用(X/FB
・社外イベント登壇手配
・プレスリリース作成・配信
・メディア掲載
・メディア掲載情報のチェック
noteの投稿(メンバー執筆分含め)
インタビューの手配・実施
データサイエンティスト協会をはじめとした各種協会での活動
・メンバーの執筆活動サポート
・帰社会運営
社内アンケート実施
・表彰制度の改善・運営
・その他社内外からの依頼対応

…と、手広くやってきました。
でも、これだけいろいろなことをやっているとやはり「やること」に囚われてしまったり、自身の得意不得意が目についたりします。
私って広報向いてないかも…
と思うときと、
えっ私って天才なのでは…!?
と思うとき、両方あります。

そこで思い出したのが、「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」です。
「クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)」とは、米国ギャラップ社の開発した、自分の中のもっとも特徴的な才能や強みを発見できるオンライン診断ツールです。
177の質問に回答すると、34の資質の中から回答者の強みTOP5を提示してくれます。

メンバーズでこちらの活用講座が開催されているのを見て、そういえばやったことないことに気づき書籍を購入。
改めて自分を見つめなおしてみました。

ストレングスファインダーの結果


結果は下記の通りでした。

1. 親密性 (Relator ®)
あなたは、他の人との親密な人間関係を好みます。目標達成のために友人と努力することから、大きな満足感を得ます。

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)より

よく言えば社交的、悪く言えば馴れ馴れしいのですが、確かにビジネスライクな関係性よりも目的に向かって一緒に伴走できる関係性のほうが好きです。
昔営業をやっていたのですが、お客様と仲良くなることで紹介をいただいたり、あとから契約希望のご連絡をいただくことがよくありました。
リレーションシップを築く、という点においては有利かと思います。

2. 共感性 (Empathy®)
あなたは、他の人の人生や状況を思い浮かべて、その人の気持ちを感じ取ることができます。

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)より

相手の気持ちに配慮して忖度してしまうという欠点はありますが、プッシュ型ではなくプル型のアプローチ方法である広報としては大事な観点かもしれません。
あと、DAのメンバーがお客様から褒められたり、何かしらで表彰されたときは自分のことより嬉しいです。
最近メンバーへのインタビューをさせていただく機会が多いのですが、その時もインタビュイーの気持ちや考えを捉えて言語化したりすると、「そうそうそういうことだよ!」と言ってもらえることがままあります。

3. 着想 (Ideation®)
あなたはアイデアに魅力を感じます。一見共通点のない現象に関連性を見出すことができます。

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)より

自社と社会を結びつける立場である広報としては、あって困らない強味かもしれません。
あとはとにかく色々な観点で物事を捉えるのが好きです。企画をすることが多い広報においてはメリットかもしれません。

4. 最上志向 (Maximizer ®)
あなたは、個人やグループの改善を促す方法として長所に着目します。優れたものを最高レベルのものに変えようとします。

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)より

詳細を読むと「個性的な才能を受け入れ、人をありのままに受け入れる性格です。 あなたは、人々が自分の得意なことをする機会を日々十分に与えられたときに、素晴らしい結果が出ると主張します。」と書いてありました。

機会費用と比較優位の考えが好きで、適材適所でみんなが長所を発揮しあえたら、最高の成果を出すことができると思っています。
これを「自社」に置き換えて考えてみると、自社の長所を知り、それを伸ばそうとする性格と捉えることができます。

5. 戦略性 (Strategic®)
あなたは、先に進むために別の選択肢も想定します。いかなる想定に直面しようとも、適切なパターンと問題点を直ちに予測することができます。

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)より

ついこの前、白井さんに「小池さんは場当たり力が抜群に強いよね」と言われたことを思い出しました。笑
詳細を読むと「いろいろなものが乱雑にあるなかから最終の目的にあった最善の道筋を発見することができる」とあります。
つまり、複雑な事象を整理して読み解くのは人より得意(と前の上司に言われたことがある)なようです。
広報としては社内外の状況や他部署、会社の動向を加味した計画策定と実行が必要なので、その点においては有利なのかもしれません。

自分は広報に向いているのか?

では、そんな私は広報に向いているのでしょうか。
世間一般的には向いているのかも知りたい…
そこで、広報・PR担当者のバイブルである「PRプランナー資格認定制度」のテキストを参照してみました。

【広報・PRに必要な資質】
1.情報参謀としての資質
2.文章表現力と情報の編集力
3.対外的なコミュニケーション力
4.好奇心と広報マインド
5.倫理観の保持

『2019-2020年度版広報・PR概説』より

1.情報参謀としての資質

メディアや人脈を通じて情報をキャッチアップして、そのなかでの自社の立ち回りを考えられる人間であれということのようです。
キャッチアップ力は高い自負がありますが、肝心の情報元を増やしていきたいですね。
データサイエンスという小難しい領域においてはまずそれを理解することにカロリーを使いますが、常に最新の、生の情報が手に入るようリレーションを作っていきたいです。

2.文章表現力と情報の編集力

こればかりはスキルなのでひたすら勉強と経験で鍛えるものでは!?
どうやら、「ストーリー構成力」も求められているようです。これはプレスリリースや企画を立てたりする時に強く感じていて、意識はできている気がしています。
が、それを「文章表現力」「編集力」をもって出力できているかというと、こればかりはスキルを磨いていく必要があるなと思いました。

3.対外的なコミュニケーション力

…あると思うんですが、いかんせん筆まめではないため、持続することをもっと頑張らなきゃいけないな、という自戒を今しました。
業務や関係者の範囲が広いため、親密性を発揮するとどうしても丁寧なコミュニケーションをとれる対象が絞られてしまいます。
とはいえコミュニケーションによるリレーションシップの構築は広報の重要な仕事なので、そこに時間を割くことができるように仕事のバランスを取っていきたいなと思いました。

4.好奇心と広報マインド

ビジネスライクな仕事ができない関係で、好奇心は仕事のエネルギーとなっています。
正直なところ自分は好奇心の範囲が狭いのですが、これは持前の着想力でわくわくすることを広げていきたいです。

5.倫理観の保持

発信する情報はウソをつかず、情報の閲覧や発信はセンシティブな部分なので倫理観をもってやろうねということだそうです。
極めて当たり前なことではありますが、このあたりはルールを知っておくことが重要そうです。
ルールは守りたいタイプなので、この辺りも問題なさそうです。
(ルールは守りたいタイプって何…?要するに「今回だけ」「自分だけなら」「一部だけなら」という無理を効かせたくないタイプということです。ルールを守って健全に働こう!)

と、ここまで自己分析をしてみましたが…

結論:まだまだスキルと経験は磨かないといけないけど、素質はあるんじゃね?

と思いました。
持っている素質を生かしつつ、広報としてあるために何が足りないのかという具体的なスキルや経験についても見えてきた気がします。
広報の仕事は幅広く、一見何でも屋に見えますが、その中でも目的への力点を見極めて”手段を選ぶ”ことができるようになりたいですね。

来年の目標・抱負

来年の抱負は

「選択と集中」

これに尽きます!

人の期待に応えたい、誰もやらないけどやらなきゃいけないことをする、みたいな感じで生きてきたのですが、そのフェーズはちょっといったん置いておいて、自分の成長のためにどうあるべきかを冷静に考えて、限りある時間をより有益なほうに使って行きたいと思います。

とはいえ、楽しいことが好きなので、”楽しそう!”という判断基準は大事にしていきます!
このアドベントカレンダーもそうですから。


ここまでお読みいただきありがとうございました!
明日の投稿もお楽しみに★

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