見出し画像

ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906/9/25 - 1975/8/9)とミェチスワフ・ヴァインベルク(1919/12/8 - 1996/2/26)の弦楽四重奏曲 第三番

D. S. の弦楽四重奏曲第三番ヘ長調 作品73(1946)
1. アレグレット ヘ長調
2. モデラート・コン・モト ホ短調
3. アレグロ・ノン・トロッポ 嬰ト短調 トッカータ
4. アダージョ 嬰ハ短調 パッサカリア (アタッカ)
5. モデラート ヘ長調
 ベートーヴェン弦楽四重奏団の四人に献呈
 自身の交響曲第八番とそっくりな構成にわざわざするのも何だかよそいきな雰囲気が漂う。なかではパッサカリアがいちばん印象的か。

M. W. の弦楽四重奏曲第三番 ニ短調作品14(1944)
1. プレスト(アタッカ)- 
2. アンダンテ・ソステヌート (アタッカ)- 
3. アレグレット
 モスクワに移住しての一作目、更なる傑作が飛び出す。強烈な表出力、ラプソディックなプレスト。こういった曲想がショスタコーヴィッチを刺激した事が想像できる。第2楽章の歌、ヴァインベルクの弦楽四重奏曲ではこれまで聴けなかった魅力的なメロディがあちらこちらに。作品13の「ユダヤの歌」の「悲しみ」との関係の指摘あり。

終楽章は影の様な主題が様々に執拗に繰り返される。ベートーヴェンのピアノソナタ第12番第4楽章の末裔。

 室内交響曲第二番作品147(1987)は大幅な改作、第2楽章は第3楽章へ移され、新たな楽想を持ちティンパニが活躍する第2楽章が加えられているのでほぼ別の曲かも。


いいなと思ったら応援しよう!