ドヴォルザークの「交響曲第九番」第3楽章のホルン
懐かしいケルテス指揮ウィーンフィルの「新世界」第3楽章を例に挙げる。ほんとにいい演奏なんでね。
これとは対照的なゆっくりですが、不思議と躍動するクレンペラーは流石。
主旋律を繰り返していくうちに、最初のトゥッティでホルンがはっきりと主旋律を吹くのがクレンペラーでは聴こえるがケルテスでは分からない聞こえない。スコアではホルン四人のうち二人が和声的に、残り二人が斉奏でメロディを当てられている。バランスをどうするかという事か。
私の聴いた限りはっきりこの部分のバランスを意識していそうなのはウルバンスキぐらい。彼はリピートが冒頭にではなく、序奏の後の主部始まりにしている等独自の工夫が多々あり。
セル指揮クリーヴランドは強調はしてない様だがよく聞こえる。意識しているんすね、きっと。
シャイー指揮コンセルトヘボウも聞こえるねって程度かな、でもセルをすごく意識して学んでらっしゃるんすかねえ。