脱獄の映画
脱獄そのものがテーマの映画に限ってみますが…
抵抗 (レジスタンス) - 死刑囚の手記より
Un condamné à mort s'est échappé ou le vent souffle où il veut (1956年):ロベール・ブレッソン(1901/9/25 - 1999/12/18)
原題は直訳すれば、ある死刑囚は逃亡したあるいは風は思いのままに吹く。後半はヨハネの福音書3章8節の引用、劇中主人公に自身囚われの身である牧師が紙片に記した言葉でもあります。孤独な作業をする手とその音の映画。
穴 Le Trou (1960年):ジャック・ベッケル (1906/9/15 - 1960/2/21)
こちらは集団群像、その駆け引き。ジョゼ・ジョヴァンニを世に知らしめた作品でもあります。正反対とも思えるジャック・ベッケルの「アラブの盗賊」とクライマックスが類似してしまうとは! どちらも観ていると思わず声を上げてしまいますよ。
アルカトラズからの脱出 Escape from Alcatraz (1979年):ドン・シーゲル(1912/10/26 - 1991/4/20)
最小限な動きによる逆説的活劇、知らんけどサウナ好きにぴったりかも。撮影監督ブルース・サーティーズの暗い画面に息を潜める。
いずれも稀有な映画体験になると思います。
番外ですがどうしても…
特攻大作戦 The Dirty Dozen (1967年)
ロンゲスト・ヤード The Longest Yard (1974年):ロバート・アルドリッチ (1918/8/9 - 1983/12/5)
脱獄しない映画(そんなものはない)のニ大傑作です。囚人に無理矢理何かを強いる。他にも脱獄しちゃった映画なら合衆国最後の日 Twilight's Last Gleaming (1977年)、あ、もういらないですか…