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アントン・ウェーベルンの曲で、どんな演奏がいいなと感じたか

 室内楽ならばこれが基本になりますか。

 ピアノでしたら、

 主観ですけどね(無論私の文は全てそですが)、彼一流のボディ・ランゲージと相反するその音楽は主情的とは言い難い乾いたメリハリで、まあそれはそれで好きなんすけどね。ウェーベルンを鋭く魅せてんのは確かです。

 ブーレーズさんはあのあっさりした感じはドメーヌ・ミュージカルの頃から変わらないんすけど、なんせ二回も全集を作って下さったので本当にどうもありがとうございました。

 管弦楽曲ではロバート・クラフトとか若杉弘さんとかカラヤンとかレヴァインとかシノーポリとかドホナーニとかケーゲルとかありますが、自分はインバルさんを選びまする。

メインのブラームス第四番も強烈で、情念の塊の様でいながら曲の構造が感じられる。そしてそれがそのままウェーベルンにつながんす。

私が聴けた範囲ではウェーベルンの交響曲で最も物々しい演奏はインバルのものだと感じる。ブラームスやシューマンとのカップリングも秀逸。

 シノーポリとドレスデン・シュターツカペレは思いの外あっさりか。ドレスデンの伝統が抑制的に働くのかもしれない。

 悩ましいのは大好きな合唱曲「眼の光」や二曲のカンタータがブーレーズかクラフトでしか聴けない事。FMで聴いた放送局録音のインバル指揮フランクフルトが印象に残っているが今はもう聴けない。今の高いレベルの合唱で聴ければ全然違う予感。

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