弦楽五重奏曲 その1 - シューベルト
チェロが加わるシューベルトの弦楽五重奏曲ハ長調 D.956。何せ長いしおこちゃまにはとても太刀打ち出来ない曲なのでホントに好んで聴ける様になったのはここ数年? シューベルト全般同じ話かもしれんけど。
きっかけはやはり我が愛してやまぬラ・サール。
このいつもながら知的緊密緻密なのにいっぱいの気持ちが込められるのに魅せられ他の演奏も探してみようと。
カザルスのチェロ演奏で初めて(失礼過ぎ!)凄いなと思ったのがヴェーグとの本曲。
恥ずかしながら蛇足、シューベルトの若過ぎた晩年の作品群には戦慄の緩徐楽章が多数、その代表の一曲がまさにこの第2楽章なのですが、そっちばっかりに注目するなよと教えてくれた、叡智溢るるシャンドール・ヴェーグのおかげか第3楽章の空高く飛翔するスケルツォと第4楽章、オーストリア=ハンガリーの濃密な節回しに痺れる。
ロストロポーヴィチが客演とか、チェリスト主体で語られるのはどうかなとか思いつつ、実際聴いてみてそのフレッシュさからはハンガリーの名匠ミクロシュ・ペレーニが名をつらねた
これが個人的にお勧めだすね。
それにフランコ=ベルギーもシューベルトには忘れて欲しくない。アルチュール・グリュミオー、スイスはラ・ショー・ド・フォン録音。美しい。
ディアパゾンはフェリックス・スラットキン率いるハリウッド弦楽四重奏団を推していた。
ちなみにこの集成、オイストラフ、フーベルマン、クライスラー、シゲティ、グリュミオー、ボスコフスキー、ブリテンとリヒテルのデュオ、シュナーベル親子、ハイフェッツ・トリオ、カザルス・トリオ、ブッシュ・トリオ等々凄まじいラインナップ。