婚活女とフィンランドと寝れぬ夜
何となく寝られない夜ってないですか?
私はストレスがかかると寝られなくなってしまう性質なのですが、ここ最近の婚活ストレスからか、寝られない長い長い夜が突然やってきました。
「寝られないならいっそ起きてしまえ」
そういうわけで、寝れない夜を私の大好きな図書「北欧こじらせ日記」の最新巻とともに過ごすと、人知れずかかえていた”もやもや”に少し光が差した気がしたのでその思いを忘れないうちにしたためます。
01_著者と本について
01_01_週末北欧部 chikaさんとは
北欧、特にフィンランドが大好きで、フィンランドで働くために会社を辞めて寿司職人として渡芬(!)して現在はフィンランドでエッセイストとして働かれているとってもパワフルな女性です。
思いついたことはすかさず挑戦していくとても行動力と夢を実現していける実行力のあふれる方で、私の「思いついたことはとりあえず何でもやる!」という行動指針も彼女の生き方をリスペクトして形成された価値観です。
彼女の紡ぐ言葉や描くイラストは気持ちがぽかぽかとするものばかり。
疲れた時やなんとなく元気がないときはいつもchikaさんの本に心温められています。
01_02_北欧こじらせ日記って?
憧れの人 chikaさんの著書である「北欧こじらせ日記」とは、chikaさんの「フィンランドで暮らす」という夢を叶えていく過程と叶えた後のフィンランドでのリアルな生活が描かれたエッセイ本です。
夢を叶えてうれしい!という気持ちだけでなく、うまくいかずに落ち込んだり、予想外の出来事に悩まされたりと夢を叶えるまでの苦悩や夢を叶えた先に待ち受ける困難なども包み隠さず優しいタッチで描かれているのが私的本書最大のポイント。
2024年11月現在で4冊発行されているのですが、今回はその中でも最新巻の”フィンランド起業編”を寝れない夜を過ごす友として選びました。
02_心に残ったエピソードとフレーズ
02_01_グレーな憂鬱
急に冷え込んだからか、真剣ブレイクをまだ引きずっているのか、それとも周りに彼氏持ちが一気に増えたからなのか、ここ1カ月ぐらい心がどんより晴れない日々が続いていた。
いつもなら数日休めばいつも通りすっきりとした心持ちで過ごせるのに、どんなに休んでもうまくいかない。
「こんな曇り空の心を抱えていつまで過ごせばいいんだろう…」
そんなことを考えていると、一生このもやは払えないんじゃないかとますます心は曇って雨が降り出しそう。
そんな日々を過ごしているのは私だけかと思っていたら、あのパワフルchikaさんも憂鬱な日々を過ごしていたという話があった。
クリスマスも近くなり町がきらめきを増す中、きらめきと反比例するかのように心は曇っていって「こんな気持ちなのも自分だけかぁ」とさみしさを覚えていた私にとって、おんなじ気持ちの人、しかも憧れの人も悩んでいたと知って、「こんな気持ちになるのは私ひとりじゃない」という事実が”こころの雲”をほんの少し晴らしてくれた。
02_02_アフターパーティーと漫画家仲間
思い切って参加した交流会、せっかくいろんな人とオープンマインドで話をしたいのになんだか話しにくい…そんな気持ちになったことは数知れず。
行動力はあるけど、人と仲良くなるのに結構時間がかかる私にとって「仲間を作る」ということはとっても労力がかかること。
ましてや婚活なんか「初めて出合った人の中から今までにない近キョリで安心安全信頼の人間関係を築いていく最小単位の仲間探し」なんてとーってもハードルが高いミッション。
学生時代のアプリ修行により、ある程度の情報を持っている初対面の人とのコミュニケーションはめちゃくちゃうまくなったけど、なんとなく気持ちが馴染めない。
やっぱり会社や学校以外で気持ちが馴染めるコミュニティなんて築けないのかな?なんて思ってた。
けど、chikaさんのエピソードを読んで「そんなこともないな」と思えた。
chikaさんのコミュニティ探しの話の中で
というフレーズがあった。
一筋縄では見つからなくてもその時感じた気持ちを大切にして試行錯誤をしていれば、きっと私にも自分らしくいられる”サードプレイス”や”パートナー”が見つけられる。そう思えたエピソードだった。
このエピソードの中で、chikaさんは失敗を通じて自分が求めている仲間のタイプを知って行動を続けたことで求めていた仲間を得ることができていた。
それはchikaさんが出会いの場に出ていったこと以外にも「もしかしたら絵を描く仲間に会えるかも」と自分の本を持って行ったことがキーとなっていた。
私もイベントに参加して仲間を作るときには、単に参加することに加えて仲間を作るための”フック”を意識した行動を1つ持っていきたい。
02_03_悲しみを「底打ちさせる」
婚活をしていると「レジリエンス」がめっちゃ大事だな~!って思う。
レジリエンスとは、立ち直り力のことで、私はこの言葉を困難が生じた時にへこんでも上を向いて進んでいける力だと認識している。
レジリエンスが鍛えられたことがある、ということは心のエネルギーが底をついた状態を知っている、もしくは経験したことがあるということだ。
これまで心が沈んでいると、なんとか平常運転に戻そうと必死に上へ上へともがいてきたけど、今回はうまく上がれなくて1か月ずっと沈んだままだった。
うまく立ち直れないという悩みにこのエピソードは「底を認識する」という一つの解決策を提示してくれた。
自分が「底」にいると認識することで、「これ以上沈んでも先はない。十分沈んだからゆっくり海面を目指そう」という気持ちが自然と湧いてくるというものだ。
確かにプールでも底に沈んでしまえばあとはふわっと力を抜くだけで自然と息を吸える場所まで体が持ち上がる。
上がろうとしてうまくいかないなら力を抜いて回復できる行動を自分のペースで実行していくのもありだな、そう思えるだけでちょっと底から海面に向かって体が浮き上がった気がした。
書籍内に出てくる「悲しみの置きバー」のようにストレスを底打ちさせる場所とか行動を私も見つけないとなぁ~。
02_04_「孤独という名のランタンを頼りに仲間を探す旅に出よう」
私は「孤独」、特に自発的でない孤独は絶対悪で人生に良い影響を与えないと感じていた。
でも、chikaさんは、孤独感を力に変えて、新しい世界の扉をどんどんと開いていっている。
確かに、孤独感を解消しようと新しいコミュニティを築いたり、新しい人との交流を始めたり人との出会いを紡ぎだしてくれることは事実。
今感じている「孤独感」から目をそらさずに、これまで何度も失敗してきた「仲間づくり」を諦めないでいよう。
そう思った。
03_お気に入りの本と夜を超えてみて
いつもなら夜は是が非でも寝ようとするのですが、翌日休みということもあって夜更かししてしまいました。
正直朝型なのでしばらくの間は夜は寝られたらいいな、寝られるように最善を尽くしていきたいなと思っています(笑)
でも、こんなに自分の気持ちをゆっくりと静かに内省できるなら夜寝られないことをそこまで怖がらなくていいかもなと思えました。
私も仲間探しの旅頑張るぞ~!