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はじめてのF1ベルギーGP観戦記⑧
前回のおさらい
夢の中にいるような3日間はついに幕を閉じ、サーキットを後にした私たち。スパの町の人たちとほんの少しの交流もあったりしましたが、あとは日本に帰るだけとなってしまいました。
無事に帰りつくことができるのか?
お家に帰るまでがグランプリです!
スパの町とのお別れ
雨も小雨になったからお散歩をしよう
ピザとパスタとビールの夜が明けて。
今日は日本に向けて帰る日です。ベルギーともお別れの日です。
窓の外を見てみると雨は小雨か止んでいるかくらいだし、ゆっくりとお散歩もしていなかったスパの町に出かけていくことにしました。
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私たちの宿の正面は公園になっています。公園を散歩しつつ、チョコレート屋さんに向かう作戦です。
上の画像はこの公園を作った人の記念碑。1900年にできたそうな!
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チョコレート屋さんでチョコを買い、宿に戻ります。
戻ったら、朝ご飯を食べたら、荷物をまとめたら、スパの町ともさようならです。
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オマール公爵夫人のおうちを去ってスパ駅へ
名残は尽きないのですが、いつまでも惜しんでいるわけにもいきません。
とても居心地のいいおうちでしたが、さようならです。
ありがとう、オマール公爵夫人!
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鍵もしっかりと閉めて、返却ボックスへぽん。
スパ駅へ向かいます。たった3日で慣れ親しんだ道です。
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本当に片田舎の小さな町
鄙びた温泉の町。
でも、それが何だか居心地がいい町でした。いつか長期滞在してみたい。
ただひたすら何もしないでいて、おいしいものを食べて、お散歩して、たまにスパに行く。いいなあ。良い休暇だ。
大都会に来てしまった!
ブリュッセルへ向かいましょう
帰りの飛行機はブリュッセル国際空港から出発します。
最終日のプランとしてブリュッセル観光か、途中駅のルーベンで下車してルーベン観光かという選択肢を考えていたのですが、妻さんは2度目で申し訳なかったけど、行ってみたいところがあったのでブリュッセル観光ということに!
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いつものようにローカル線でヴェルヴィエ=セントラル駅へ行き、ヴェルヴィエ=セントラル駅からはICに乗り換えてブリュッセルへ。
いろんな景色が見納めです。また、いつか来たいなあ。
ブリュッセル!
乗り換えた駅の風景も車窓の田園風景もなんとなく慣れ親しんでしまって、ああ見納めだなあ、また来たいなあ、とそればかり感じてしまっていました。
月曜日の美術館・博物館はお休みです
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そんな感傷とはまた別に。
ブリュッセルは大都会でした! わくわくします!
高校生の時からお気に入りのルネ・マグリットはベルギー出身ということでブリュッセルにはマグリット美術館があるので、じっくりとは難しくてもさらりと見に行きたいと思ったのですが…
月曜日は休館日!
日本でも美術館や博物館は土・日は開館していても月曜日は大抵お休みですよね。そうですよね~~ww
月曜日のブリュッセル。美術館・博物館は軒並み休館日です!
思い付きで行動するとこういうこともあるんですw
でも、これでまたベルギーに来るための大義名分が生まれました!
ブリュッセルお散歩
開いてないものは仕方ないのでw
ブリュッセルをお散歩することにしました。本当に行きたかったのは別の場所ですしね。
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有名なアーケード街「Galeries Royales Saint Hubert」をお散歩。
お高級なブティックやチョコレート屋さん、カフェ、実にオシャレなアーケード街。観光客でいっぱいでした。
ブリュッセルは本当にチョコレート屋さんだらけです!
グランプラス
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行きたいと思っていたのはここ「グランプラス」
日本語でいえば「大広場」
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一つ一つの建築が精緻な装飾が施されていて、じっくりと見ていて全く飽きてこない。これほどの規模の建物にこれだけ細かい装飾をするというのは実に恐ろしい手間が掛けられているのだろう、と。
本当に美しい建築群でした。グランプラス、素晴らしいです。
月曜日でも開館している博物館!
月曜日の博物館は軒並みお休みでしたと言いましたが…
開いている博物館を発見しました!
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ベルギービール博物館!
なんという魅惑的な博物館!
グランプラスを囲む美しい建築群の中にあり、地下へと進むのです。
なんと蠱惑的! 行くしかない!
狭く急な地下への階段を降りると、昔のビアパブのような空間になっています。
入場料は一人5ユーロ。
博物館の展示自体はよくある醸造設備の説明や、様々なベルギービールがありますよ~という内容のビデオ上映。
ビデオはナレーションなしでベルギー国内のいろいろな種類のビールの紹介、こういうところで飲むと楽しいよというなんていうかプロモーションビデオみたいで面白かったw
そしてそして。見学終了後にはビールが1杯ついてきます
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ベルギーの日々はハッピーなビールの日々でもありました。
とにかくビールの種類が多い!
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世界三大がっかり名所のひとつへ!
ハッピーなビール博物館の次は世界三大がっかり名所のひとつへ向かいます。
ご存じですか世界三大がっかり名所。
マーライオン、人魚姫…
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そして、小便小僧w
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確かにグランプラスなどと比べればなんていうか小さなものですわ。
ただやはりがっかり名所だからと行かないのではなく、行ってみて実際に自分ががっかりしてなんぼだと思うんですよね。
なかなか可愛らしい像でしたよ。
さらばベルギー!
あとは飛行機に乗るだけです
最高に幸せな夏の休暇もこれで終わり。
あとは帰国する飛行機に乗るだけです。
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武士と松戸???
オンラインでチェックインを済ませてあったので、スーツケースを預けるだけであとはフライトを待つだけ。
空港で最後のベルギービールを飲むことができたのは良かったなあ!
本当にビールがおいしかった!
現実と日本はどんどん近づいてくる
時差ぼけ対策になるかどうかはわからないけど、帰りの飛行機はブリュッセルからドバイは眠気に任せて寝ることにして、ドバイから羽田は眠らない!と決めていました。
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眠らないようにするためにはひたすら映画を見ることですww
行きの飛行機では「トップガン」を見ましたので、まずは「トップガン・マーヴェリック」
トム・クルーズが明らかに演技がうまくなっていて面白いw
30年以上の空白を数日で体感するのって面白いことだ!
次は「oasis 10 years of noise and confusion」
どう考えても再結成することはないだろうからなあと思いつつライブ映像を見る。
さらに「燃えよ剣」も見る。
そうこうするうちについに日本の大地の灯りが見え始めるのです。
現実と日本が私の中に帰ってきた瞬間でした。
夢の中にいるような夏の休暇はこれでおしまい。
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長い長い夢の果てにたどりついたオー・ルージュ。
もしかしたらまたあの場所に行くかもしれないし、違う場所かもしれない。
ただ一つ言えるのはきっとまたいつかどこかのグランプリに行くということ。
一度、あの夢のような熱いお祭りの中にいる素晴らしさを知ってしまったら「また次を!」という気持ちは抑えられないのです。
ずいぶんと長くなってしまった「はじめてのF1ベルギーGP観戦記」ですが、これにて完結です。
最初から最後まで読んでくださった方に心から感謝します。
このつたない稿が読んでくださった誰かのモチベーションになって、世界のどこかのグランプリで私が感じたような感動を味わってくださることを祈っています!
そして、願わくば、ベルキーGPよ、ずっとずっと続いてくれ!