はじめてのF1ベルギーGP観戦記②
前回までのおさらい
おさらいするほどのものか?
長年、行きたいと思いつつ踏み出すことのできなかったベルギーGP観戦へのスタートラインを深夜の勢いでぽちったチケット購入からスタートした初めて観戦夫妻。
着々と準備を進め、深夜の羽田から真昼のブリュッセルを経て最初の宿泊地リエージュにたどり着いたとき、リエージュの街は雨に煙っていたのでした。
リエージュ1日目(7/25)
ホテルまでバスで移動する
リエージュは雨。
というかこの旅、雨が降らない日は一日もありませんでしたww
どう考えても雨専用でよかったのに晴雨兼用の小さな折りたたみ傘で自分と大きなスーツケースをぬらさないように駅前の広場を歩く。
ガタガタした石畳はスーツケースの大敵ですが、なんとも風情のあるものです。
ホテルまでは徒歩で2kmほどの距離だったのでバスを使うことにしました。
ベルギー・ワロン地方のバスはTECという会社が運営しています。
国鉄と同様、TECバスもアプリがあって、アプリで乗り場案内、時刻案内、チケットの購入などができるとあって日本で事前にインストールしておきました。
目的行きのバスは駅前の3番乗り場から出ていることとバスの行き先を示す番号をを確認し、チケットを買おうとするのですが、なぜかカード決済がうまくいかない…。
仕方ないので、バスに乗っている人たちをチラチラ見ているとなにかICカードのようなものを持っている人が大半の中で、現金で払っている人もいる!
ならばよしとバスに飛び乗り、料金を運転手さんに確認。
「We want to go to Opera!!」
「2.1€/人」
合計4.2€を支払って乗車!
後で確認したところ、いろいろと割引料金もあるようですが、基本的にはある一定の範囲内で一乗車60分以内なら2.1€が基本料金のようでした。
とりあえずノープラン散歩をしてみることにした
ベルギーで何度かバスに乗りましたが、日本のバスに比べるとなかなか情熱的な運転でした。慣れないうちはなるべく座席に座った方がいいと思いますww 上の画像の2連節バスは新しい車両の様で、座席の近くにはUSB電源が付いていました。なにしろスマホが頼りな旅ですので、充電できるときには必ずする!
そんなこんなでホテルにチェックインできたのが16時。
ボーっとしていてはもったいないのでお散歩に出ることにしました!
とはいえ、実はリエージュ観光についてはほぼノープラン!
チョコレートを買って、ビールを飲んで、ショコラを飲んでくらいしか考えていません。なにしろF1観戦のことしか考えていませんでしたからw
ホテルのエントランスにあった観光マップを片手に、なにやら由緒ありげなところを回ってみることにしました。
(なお、ベルギー二度目の妻さんはチョコレート屋さんのチェックはひそかに済ませていたようです)
最強豪華な駐車場 ーPalais des Princes-Evêquesー
ホテルを出てまず向かったのは「Palais des Princes-Evêques(君主司教宮殿)」
11世紀にリエージュ公国の君主、ノジェ司教によって建てられた宮殿と言われています。
今では、リエージュ州庁舎や裁判所として使われていて、ガイドツアー以外では内部を見ることはできません。
が…
内庭は駐車場として利用されていますw
内庭の入り口には日本の有料駐車場のようなゲートバーがあったりして…
こんな豪華な駐車場にはなかなかお目にかかれませんね。
(リエージュの街はなぜかいたるところに駐車場があります)
宮殿の前はサン・ランベール広場という名の広場に面しています。普通に市民の憩いの場になっていて、そこここですわって話をしていたり、何か食べていたり。その中にネイルの塗りっこをしている2人組の女の子がいたのですが、よく見ると片方のゴスパンクっぽい子が「初音ミク」のTシャツを着ている!! 向こうもこちらを見て一瞬「え!」という顔をしたので、にこっとしてみました。いっそのこと「メ~ルト、とっけってしまいそう~♪」とでも歌ってみればよかったw
ワッフルの本場で食べてきましたと言っても誰も信じてくれない
出オチです。
日本でいわゆるベルギーワッフルと言われているワッフルはリエージュが発祥と言われています。(ブリュッセルあたりはまたタイプが違うらしい)
とことこと歩いていると何やら原宿で見かけるような大行列!
どうやらみなさん有名店でワッフルを買うために並んでいるようです。
せっかくだから並んでみました!
バターの香りがプンプンして食べる前からおいしいことはわかってる!って感じ。
無事に購入してお店から少し離れたところでかじりつこうとしてふと路駐しているBMWが目に入りました…藤原とうふ店??
AE86じゃないところはご愛敬。
せっかくなので藤原とうふ店リエージュ支店をバックに一枚。
これでワッフルの本場で食べてきましたと言っても誰も信じてくれない一枚の完成です。
ちなみにワッフルはめちゃうまでした。
地獄の300階段ーMontagne de Buerenー
Montagne de Buerenは実は事前に確認していた唯一の場所と言ってもいいかもしれません。374段の階段の先にリエージュの街を一望する素晴らしい眺めが待っているというのです!
そもそも374段の階段というのがもう! 目の前まで行ってうんざりするのもまた面白いかと思って行ってみました。
はい、うんざりしますw
嘘です。これは登らねばという気持ちがふつふつとわいてきます。
まだ初日の元気があるうちにしか登ることはできない!
無理にならないように一段一段をゆっくりと登りました。途中にあるのはほとんどが一般の住宅なので途中で水を補給することはできませんので、あらかじめ買っておくことをお勧めします。
両脇の建物(一般の家屋)が様々でゆっくり見ながら歩いても全く飽きませんでした。きれいに整えられたお庭や、出窓に飾られた向日葵、なぜか窓辺に飾られている招き猫といったきれいなお宅もあれば、手入れの行き届かないうっそうとしたお庭、荒れ始めている空き家もあって、その朽ち方もまた趣深かったです。
頂上にはベンチが備えられていて、休憩しながら街を眺めることができます。この時に飲んだ水のうまさは忘れられないでしょうね。
階段の頂上からさらに坂を登っていくと公園があって二度の世界大戦に対する慰霊碑がありました。
この旅の中ではいくつかの慰霊碑を見かけました。それはどれも二度の世界大戦に対するもので、ヨーロッパにいるということを実感しました。
慰霊碑のそばまで登るとさらにリエージュの街を広く眺めることができました。リエージュはマース川畔に栄えた街なんですね!
川を挟んで手前側が歴史的な街区の残る部分、川向うは近代的なビルが多く見られました。
明るく見えるけどもう夕方なんだ
地獄階段を下り(下りの方が実はしんどい)、ここからは完全なノープラン。東側に向かってプラプラと歩き始めました。
ふと目に入ったのはグレーな周りの風景とは一線を画した色づかいの建物「聖バルテルミー教会」です。
とても興味をそそられたのですが、明るいようで実はもう18時近く。すでに見学可能な時間は過ぎていました。10:30~12:30、13:30~16:30、ただし火・日曜日は午後のみという感じでした。(2023/7/25現在)
仕方ないので、中の見学は明日にすることにしてお散歩続行です。
ベルギービール飲み比べ!ーLa Grand Posteー
歴史的街区は歩いているだけで、古いヨーロッパの街並みの雰囲気に酔うことができたのですが、マップを見ていてふと気になったのが「La Grand Poste」
旧中央郵便局舎が残っているとのこと。実は郵便局関係者の私としてはとても気になります。
まるで古いお城かお屋敷のような建物。これが郵便局舎ですよ!
さすがに現役ではありません。
(ちなみに日本国内の現役最古の郵便局は山口県下関市にある「下関南部町郵便局」です。1900年建築の建物は今でも現役の郵便局として営業しています)
が、中に入ると!
フードコートとベルギーのクラフトビールが飲めるバーがありました!
夕食がてらリエージュ名物のミートボールとビールの飲み比べを堪能します!
ミートボールでかい!
リエージュ風の少し甘みのあるソースが絡めてあります。
フードコートの店員さんにたどたどしい英語で「What's your recommend.」と尋ねたところ、あちらも「英語は苦手なのよねえ」的な顔をしつつ「Meat Ball of Liege. Little sweet sauce. with french fly…no,no,Belgian fly!!」と満面の笑顔でお勧めいただきました。
この豪快なミートボールをつまみに…
ベルギービール飲み比べセット!
ベルギーと言えばビールですよ!
4種類のビールがそれぞれ全く味が異なってどれもおいしい。
深い苦みのあるビール、コーヒーのような香りのするビール、ホップ香がフルーティなビール、小麦の香りが爽やかなワインのようなビール
個性的でおいしいビールでした! ベルギービール最高!
ほろ酔い気分でお店を後にしたのでした。
夜が来ないリエージュ。ほろ酔い散歩
La Grand Posteを出たころにはすでに20時近く。ホテルに向かってほてほて歩いていてもいろいろな建物があるのですが、すでに閉館時間を過ぎているので、明日の予習みたいな感じでした。
聖ジャック教会も前を通過するのみ。
だって開いてないんだもんw
まだ明るいけど、この時点で20時まわってます!
緯度が高いからなかなか太陽が沈まないのです。
そんなこんなでふらふらほろ酔いでホテルまで戻って初日を終えたのでした!
明日は朝からリエージュの街を楽しもうと思います!