はじめてのF1ベルギーGP観戦記⑥
前回のおさらい
あまりに分割しすぎて申し訳ない気持ちでいっぱいのだるっちです。
もともとこの記事の目的はベルギーGP現地観戦を検討中の方が、何かのはずみでうっかりこの記事を見て、初心者がほぼ徒手空拳のところからオー・ルージュの根元にたどり着いたその経緯を、良くも悪くも参考にしていただければというところにあるので…最後の最後でポイントをまとめたいと思います。本当に長くてすみません。(全くおさらいしてない)
グランプリ2日目の朝が来た!
グランプリ2日目の朝が来ました。
初日は道路渋滞が予想をはるかに超えていたせいで、予定の到着時間を大幅に超えてしまったので、前夜に作戦を考えました。
F1スプリントシュートアウトに余裕で間に合いたい!
が、朝ご飯は食べておきたい!
ということでスパ駅近くのパン屋さんの開店時間(7:30)に合わせて7:41発の電車で行くことにする!
7:41の電車にはF1ファンがちらほらと
お目当てのパン屋さんでほぼ確実に英語がわからない店員さん&ほぼ確実にフランス語がしゃべれない買い物客というデンジャーな買い物を済ませて電車に乗ります。朝、起きてから淹れておいたコーヒーを持参したので電車の中の小さなテーブルでクロワッサンとコーヒーの朝ごはんが食べられました!
行きのシャトルバスは列が整理されている
行きのシャトルバスはヴェルヴィエ=セントラル駅のロータリーを出発するので場所に余裕があるせいか列が整理されています。
TECの係員さんもたくさんいて、バスの誘導、チケットの確認などをしているので、自然に列が発生するわけです。(帰りは…)
覚悟の1時間半バス乗車。今日も座席についたらまずはスマホの充電。
出発時点で雨が降っていたのですが、途中で雨は止み、なんとなく晴れ間が…信じません。
2日目のサーキット、もう慣れたもんですよ
昨日は猛烈な感動を私の中に喚び起こしてくれたオー・ルージュ。
しかし、今日は2日目。もう、サーキットの風景も音も慣れたもんですよ!
ラ・ソース! お、路面が軽く乾いているね!
うんうん、ラ・ソース♪
オー・ルージュ~~~~~~~~♪
あかん、やっぱり何回見ても素晴らしい! この風景の中毒になって何度もベルギーに来ている方もいるという魅惑の坂!
しかし、今日は原始の人から少し進化したよ。人語を発している!
F3のスプリントレースが終わった直後で表彰式をやってました。久々に聞くブラジル国歌。最近、オランダ国歌からのオーストリア国歌に慣れてしまってw オランダ国歌が「ちゃらら~ちゃ~らんら~♪」っておわったら流れで「ちゃ~ちゃ~ちゃ~ん、ちゃらら~らちゃらららん♪」と自動的に脳内再生される勢いですからw
今日のお昼ご飯(^^♪(2日目)
妻さんと話してたんですよ。3日間同じメニューだったら笑えるよね、と。そんなことはありませんでした。
豚肉の低温ローストっぽいものをメインにクスクスよりは大粒のパスタとレンティル。ディルを練りこんだチーズをハムで巻いたもの。ハムメロン。デザートはチョコケーキとマドレーヌ!
この日も大変おいしかったです。55€ww
しかし、このお弁当でかいんですよ。
膝の上にのせると一杯いっぱい。決して広いわけではない座席ですので食べるのに窮屈ではあります。
そしてどう考えても無駄な余白がw 同じ内容でもう少しコンパクトにできるよね!!
しかしやはりあくまでもスパ・ウェザー!
お昼ご飯も食べ終えたけど、雨は降ってこない。この調子ならF1スプリントシュートアウトはドライに近いコンディションでやれるんじゃないの? なんて思ってましたら…雨。雨。
雨脚はどんどん強くなって、シュートアウトの開始時刻はどんどんディレイしていきます。
F1スパ公式アプリをスマホにインストールしておくと、その時その時の開始時刻のディレイがプッシュ通知でお知らせされるので、すぐに確認することができます。ディレイがひどくなってシャトルバスに間に合わないのでは!なんて思っても「ディレイに合わせてシャトルバスも遅れるからね」なんてお知らせも来ます。
で、ディレイのお知らせが来て開始時刻を確認したら12:35だというので、トイレに行ってましたら…そのすきに私のいた場所が国際映像に写っていたみたいで…確認したら私たちの席だけ空白になってましたw
国際デビュー失敗!
本日のレースの始まり!
F1スプリントシュートアウト
雨は少しおさまったものの止むことはなくスプリントシュートアウトは30分のディレイでスタートしました。
激しく水しぶきが上がるというわけでもないですが、明らかにウェットコンディション。
角田選手、金曜日の予選では好走して11番グリッドを獲得しましたが、この日はあまりうまくいかず16番手。日の丸掲げて応援しましたが、なかなか難しいですね。
このレースも1番手はフェルスタッペン。しかし、2番手にルーキー、ピアストリが飛びこんでスタンドは大盛り上がりでした。
面白いなと思ったのは、素晴らしいタイム、素晴らしいドライブを見るとフェラーリファン、フェルスタッペンファン、メルセデスファンなどなど問わずみんな拍手で称えるところですね。
FIA-F2 スプリント
前日の予選があまりの雨で悲惨なことになり、出走順にグリッドが決まってしまった感のあるF2も始まります。
残念ながら16番手スタートという不本意なグリッドだった岩佐選手ですが、素晴らしいオーバーテイクショーを繰り広げて8位入賞。
素晴らしい結果に大興奮です!
しかし、ハイブリッドカーではないF2(F3も同じくですが)のエンジン音はすさまじい! 短いF2のレースだから耳栓なしでもどうにかなりましたが、長いレースだったらさすがにしんどかったでしょうね。
隣にいる妻さんに話しかけるのもちょっと大変なくらいでした。
しかし、迫力は抜群ですね♪
ちなみに雨はすっかり上がってドライコンディションでした。
本当に訳が分からないスパ・ウェザー。
個人的には2日目が一番翻弄された気がします。この辺りでは気温も上がってきて、重装備では汗をかくくらいでした。
レースは小休止とする
ポルシェスーパーカップには申し訳ない気持ちではあるが…
F2スプリントからF1スプリントまでは2時間ちょっとの間があるので(ポルシェスーパーカップをやっているのですが…)
すこし、サーキットを歩いてみることにしました。
この日はオー・ルージュ、ラディオンのその先「ケメルストレート」まで行ってみることに!
この画像を出すべきか否か悩んだのですが…
不愉快だということであれば削除します…個人的にもぎりぎりアウ…セーフ?くらいだと
トイレです。
男性用のトイレの一つに青空トイレがありまして…小用を足しながらオー・ルージュを眺めることができるという…
物は試しですから、何事も勇猛果敢にチャレンジしてみました。
憧れのオー・ルージュを眺めながらトイレって…何でもやってみるもんだなあと思いましたww
なお、ご覧の通りカンカン照りの晴天です!
Tシャツ一枚で十分です!
コウペンちゃんTシャツで闊歩してまいりましたよww
ケメルストレートは長い!
今回のF1決勝ではここで角田選手がオーバーテイクを見せてくれるわけなんですが、決勝前にこの長さを体感しておいてよかったです。
ちなみにこの辺りの観客席は「BRONZE」シートです。
屋根なし、椅子なし、自由席!
お天気さえよければこれもまた開放的でいいなあ!
ラディオン方向を眺めます。
坂が見えません! とんでもない急坂です。
まるでスキー場のゲレンデですね。本当にすごい坂でした。
広場には各選手のビルボードがあったのですが、もちろん我らが角田選手のもありました。改めて彼が世界に20人しかいないF1ドライバーというヒーローであることを実感しました!
お土産にキーホルダーを買いました!
前日の帰り道で前を歩いていた人のリュックについていて、妻さんと二人で「かっこいい!」「サーキットで売ってるんだよ、きっと!」と話していたのです。
サーキット内の売店は各チームのグッズを扱っているお店、全チームの者があるお店、スパ・フランコルシャンサーキットグッズのお店などがあり、スパグッズのお店で見つけました。
私と妻さんとキーホルダー好きの両親にお土産!
背中にコース図が書かれたTシャツも買ったのですが、宿に戻ってきてみたら小さい…。Lサイズって書いてるのに絶対にLじゃない! と、いうわけで妻さんに差し上げることにしましたww
F1スプリントスタート
どうしてレースが始まる頃になると雨が降り始めるのか…
17時5分開始のレースの直前にまたも篠突く雨。
二推しのアロンソ選手はクラッシュ、一推しの角田選手は完走中最下位の18位。と、雨のせいで実に残念な結果になってしまいましたが、堂々2位入賞したピアストリ選手にはスタンド全体から惜しみない拍手が送られていました。もちろん、私も大拍手でした。
2日目終了。帰路に就く!
バス乗車、中混乱!
さて、帰りのバスに向かいます。
レース中にうすうす気づいてはいたのですが、スタンド内外、サーキットの中のお客さんの数が昨日よりも明らかに多い。
あれ? 帰りのバス、ヤバいんじゃない?
その予想は上方はるかに外れましてww
マジヤバイ!
昨日とはケタの違う人数がただただそこにいる!
TECの係員さんは…昨日と同じ人が一人だけ!!
道路の混雑具合も昨日の比ではなくバス乗り場までバスがたどり着くことができない!
これは覚悟と「乗るのだ!」という強い意志を持たなくてはとてもじゃないけど、乗り切れない!
まずは乗りたい人の塊の中に飛び込んでいきます。
そして、バスが来るのを待つ。
なるべく道路際の辺りで待つ。
バスが来たらとにかく飛び乗って、妻さんを座席に放り込む覚悟!
バス見えた! でも、乗り場までたどり着けない!
と、そのうち乗り場にたどり着く前に乗せ始めるじゃありませんか!
おい! それ、ずるい!
あっという間に群がる乗客! 乗り込む乗客!
はい、満員!
前の方で乗ろうとしていたお客さん憤慨! しかし、乗せてしまったバスの扉は開かないので仕方なく待つ。
次のバスが来る!
乗れなかったお客さん殺到! バス囲み始まる!
と、思ったら行先表示が違う。TECの係員さん、憤激!
「お前はこの道に入ってくるバスじゃないだろう!!!」
窓越しに運転手さんを怒鳴りつける! 言葉はわからないけど、いいたいことは身振り手振りでわかる。そのバスが入ってきたせいで本来のバスが立ち往生!
係員さんがお客さんたちに「このバスは違うから離れてくれ!」と絶叫。言葉はわからないけど、ニュアンスでなんとなくわかる!
パニックはこれでは終わらない。
次いでヴェルヴィエ=セントラル駅行きの2連節バスが2台連続で来る。
殺到するお客さん。バス囲み第2ラウンド開始!
しかし、今度のバスはかたくなに扉を開けない(それが当たり前)。
囲まれているから前に進まない。バスが前に進まないから、付近は大渋滞! 駆けずり回る係員さん。
ここにきてようやくベルギー警察登場。
ほらほらあっち行って! ここではバスには乗れないよ!
とばかりに群衆を蹴散らしていきます。
しかし、このバスを逃してはいつのれるかわからないと思った私はのろのろと進むバスの入り口付近をキープしてついていく。
扉があいた瞬間に飛び乗るのだ!
バス止まる。扉開く。
まずは自分が乗り込んで開いている席を探す!
一番近くに一個だけ空いてる! 妻さんを入り口から引き上げる!
からの空席に放り込む!
ミッション・コンプリート! からの私は立ってますわw
妻さんの隣に座っていた好青年がニコニコしながら
「そのリュック、僕の足元においてよ」と言ってくれたので荷物が下ろせたのは幸いでした。ありがとう、好青年!
晩御飯はピザ!
帰りのバスは本当にスペクタクルな運転でして…
相当に不安定な姿勢の私たちを乗せて、フォーミュラーバス選手権開催暗いのすごい勢いでした。くったくたです。
晩御飯はもうなんとしても宿で食べたい。
スパの町について、町のピザ屋さんに行きピザを買うと決めたのです!
目をつけていた「Au Feu de Bois」でテイクアウト。
ピザの名前は「SPA」なんだかスペシャルな感じがしますね!
ツナサラダもめちゃうま!
そして、店員さんが明るくて楽しい!
ホールやレジを担当している女性の店員さんに英語で話しかけたら、よくわからんという顔をされたけど、ニコニコと英語メニューを見せてくれました。で、ピザとサラダを注文。
レジのすぐ近くでピザ職人?のお兄さんが丸めた生地をすいすいっと伸ばして、ピザソースを塗り、具材を乗せ、ピザ窯へ!
一仕事終えたお兄さんがニコニコと話しかけてきました。
お兄さん「彼女はすぐ僕のことを殴るんだよ~~」
妻さん「本当に!?」
女性店員さん、すぐさまパンチ!
私「ナイスパンチ!」
お兄さん「それでも、彼女は僕のことをリスペクしているのさ!」
女性店員さん、すぐさまキック!
私「ナイスキック!」
とかなんとかやっているうちにピザは焼け、サラダも完成。
持ち帰ってビールと一緒にディナーとなったわけです。
いくらベルギーと言えばビールだったりワッフルだったりとは言え、一緒にすることなくない?
と思ったんですが、美味いw
シナモンの風味が効いていて、甘いんだけど、ビールの味もしっかりして、美味い!
ピザが塩気が効いているから実にいい組み合わせでした。
明日はいよいよ最終日。
決勝の一日です。
どうか雨だけはお手柔らかにと祈りながら、眠りについたのでした。