チャートから見るこれからのANAホールディングス(9202)
こんにちは。DARTs Capitalです。緊急事態宣言が徐々にエリア拡大しており、何となく北海道も・・・というような気がしております。
Go Toは延期になり、レジャー需要がスタックしてしまい、今度は緊急事態宣言を受けて、出張禁止になってきている企業も出てきており、航空業界はさらに厳しい状況になっているのではないかと思います。
そうしたことを前提に、航空業界をリサーチしていると、ANAホールディングスのチャートがまずそうな雰囲気になっているので、今日は
①どんなチャートになっているのか
②これからどういう動きになりそうか
その2点についてお話ししていきたいと思います。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。
1.日足チャートと結論
この画像は日足のANAホールディングスのチャートです。
結論から言うと、私はまだ下げそうな予兆が強い気がしています。
2.下落予想の理由①:下降三角型フラッグ
コロナショックを受けて、2月下旬頃から本格的に下落していきました。
Go Toや公募増資(PO)など金融機関からの資金調達により、安心材料が出るものの、トップが重く、下降三角型のペナントになっています。
下降三角型のフラッグは、下落を予兆するチャートパターンです。
正直フラッグパターンは、どっちに振れるか分かりません。ただ、傾向としては、ボトムとトップの回数を比較して、その回数が多い方に振れる傾向が強いです。
画像のとおり、ボトムは4回、トップは3回という状況から、私は下に振れそうな気がしています。
3.下落予想の理由②:アイランド・リバーサル
下に振れそうな予兆はまだあります。
空運・鉄道株 回復見越し先回り買い、ワクチン開発で出発進行(2020/11/11日本経済新聞)
11/10にワクチン開発の観測が強まり、航空株は大幅高になりました。
ところが、政府が12/14にGo Toトラベルを全国一時停止を発表したことにより、状況は一変します。
旅行・外食株売り GoTo停止、「影響限定的」の声(2020/12/15日本経済新聞)
悪材料も出尽くしたことで、影響は限定的、と当時は判断されがちでしたが、ここでチャートは「アイランド・リバーサル」というチャートが起こってしまいます。
アイランド・リバーサルとは・・・
チャートにも示しましたが、実は事前に上昇のアイランド・リバーサルが発生しており、これに反応するかなと思っていましたが、トップが重く、逆に12/15の政府発表により下落のアイランド・リバーサルで打ち消すという、何とも方向感のないチャートになってしまいました。
私はそれだけ下へのエネルギーが強い印象を持っています。
4.まとめ
このように、政府の発表やコロナの動向・変化により一喜一憂している航空業界ですが、中長期投資には相応しいセクターだと示唆している投資家やアナリストが何人もいますが、私は別のSNSでこれまで航空業界は今投資すべきではないと言い続けていました。(ましてや短期はもっての外です。もはや博打です。)
それは、新型コロナ・ウイルスという存在はブラックスワンであり、材料が出尽くしたと判断できるものではないと捉えているからです。
本当に中長期投資で検討したいのなら、日経平均の上昇にかなり遅行しているので、そこからでも遅くないと思います。
今後の参考にしていただけたら幸いです。
DARTs Capital