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本の世界は自分の頭のイメージで

夜のピクニック /恩田陸
大嫌いな君に、サヨナラ /いかだかつら


夜のピクニックを高校生以来読んだ。
高校生の時はただ
自分の学校との共通点が多いなと読んでいた。
高校生なりに青春とは何なのかを
学んだ気がした本だった。

大人になると読む時間もなく
夜のピクニックが1ヶ月のように感じた。
ただそれは時間の問題だけでなく

高校生の機微な感情変化に気づくたび
内容を以前よりも深く考えて読んだり

もう一度ページを戻りたくなって
ピクニックを逆走してしまったり

読み方も変わったし
内容理解も高校生の頃よりも
変わったことに気付いた。


そんなこんなで最近読んだのは
学級の女の子からおすすめされた本
大嫌いな君に、サヨナラ

書店にはなかったので取り寄せました。
恋愛ものだろうなと思いつつ読んでみると

小学校高学年ならではの
未完成のように見え、大人びいた心情
大雑把に見え、繊細な心情に
改めて触れることができました。

きっと、学級にいる子どもたちも
本のような
一生懸命、背伸びしながら毎日を楽しみつつも
一生懸命、思春期を過ごしているんだろう
そんなことを考えさせられました。


また自分が小学生の頃を
少し思い出した淡くて、でも濃い話でした。

小学生が読む本なので
1日で読みましたが余韻の残るものでした。


さて、夜のピクニックが
映像化されていることを最近知りました。

だけど、
私の中の西脇融や甲田貴子は
私の中のイメージで生きているし

私の中の嵐や都波かれんは
私の中のイメージで生きている。

そう考えるとやっぱり読書って
楽しいなと思いました。

そんな話を司書の先生と話していたら
おすすめした宮島未奈さんの
成瀬シリーズを読んでくださったそうです。

さて、そろそろ私も
成瀬と一緒に信じた道を進んでみようかな。




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