真理は存在するのか?

何かについて考えている時、そもそもそれが絶対に正しいと言える根拠は存在するのかつくづく疑問に感じる。

例えば、どう生きるべきか書いてある本は自説をさも真理であるかの様に書いているが、もしそれが本当に真理だったらみんなとっくにそのように生きて幸せになっているはずだ。これは胡散臭い自己啓発本から信頼されている哲学書(哲学の定義は曖昧)にまで当てはまることだ。

では真理は存在しないと仮定してみよう。そうすると「真理は存在しない」という命題は真理ではないから、そもそもそんな命題は成り立たなくなってどうすればいいのかわからなくなる。物を手放したら落ちるという法則はあるのだからこの世界を動かしている何かはあるはずだ。(ある人によればそれは人間の観念にあるらしい)

とはいえ真理が絶対に存在するという保証もないように思える。重力が働くという法則も、もしかしたら宇宙のどこかでは適用されないだけで、地球周辺特有なのかもしれない。

哲学的な真理は「われ思う故にわれあり」みたいに人間の観念が認識の条件になっているから絶対に正しいとは思うが、「どう生きるべきか」みたいに生活的な面で真理を知ることができるかは微妙だと思う。

人間社会を操る何かの法則はきっとあるんだろうけど、それは人間が知ることができないように隠されているとか、知ったら世界が壊れるような感じがする。

具体的に言うと真理が地球の一番奥深くに隠されているイメージ。私たちは地球の深いところにはマントルがあるということを知っているが、それを実際に確かめた人はいない。だから私たちはきっと真理を知ることはできないだろう。しかし、それでも地道に穴を掘っていけば真理に近づくことはできるだろう。

真理なんて知れっこないよ、ってあきらめて頽廃的に過ごすよりは少しでも近づこうと努力したほうがマシ、というのが多分結論だ。それでも知ることができないことのために人生を過ごさないといけないのはいやだ。




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