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うつし世は夢、夜の夢も夢

本当に久しぶりに文章を書く。
日々色々なことが起こり、様々な気付きや発見があり、泣いたり笑ったり怒ったりしているはずだが、まったく気に留めていないのですべて忘れてしまう。
どこかに書こうとか、誰かに話そうとか、アウトプットする習慣や機会があれば逐一整理するのだろうけど、最近はどちらも怠けがちだ。
印象的なことは?と聞かれても即答できないくらいぼーっと生きている。物事に優先順位がつけられないどころか時系列すら怪しい。全部夢なのか?
人生で折々に感じた確信や熱情が、ほんの一瞬で、あるいは長い時間をかけて消えてしまうという経験を重ねるうちに、日々自分の中をよぎっていく何かを掴んで離さないという意気込みはしぼんでしまった。
漠然としたものが鮮明になることもあれば、鮮明だったものが漠然としていくこともあるのだと身をもって知った。

こんな状態になってから、「わかりやすいもの」に対する興味関心が減ってきた気がする。
もちろん作品にもよるし異論は認めるが、わたしにとって映画はその最たるものだった。そうはいっても、もはやルーティーンと化してしまった映画鑑賞を自然にスッパリとやめられるわけもないので、今年は映画館以外で映画を観ることを禁止してみることにした。(最初は完全に封じてみようと思っていたのだけれど、年末にケリー・ライカートの新作が公開され、2月にビクトル・エリセの31年ぶりの長編新作が公開されてしまうのであきらめた)
空いたリソースで自分が何をするのか気になるところだ。まさかショート動画無限ザッピングで時間を溶かすわけじゃあるまいな!

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ダリッタ
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