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地方アパレル的2025年大予想

熊本市でDARGOというブランドをやっています

熊本でDARGO(ダーゴ)というオリジナルブランドを企画・運営しておりますナリマツと申します。


2025年、早くも1月が終わろうとしておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


僕が住んでいる熊本はというと、
昨年11月まで暑かった記憶が。
12月になった途端、しっかり寒くなり、
約30日後の年末年始にはインフルエンザが大流行(*_*) 
猛暑 猛暑 と言っておりましたが、
温暖化でもちゃんと寒くなるんですね。


さぁ、とはいえ2025年。


トレンドや新しいモノゴトは僕ら人間にとって、
切っても切り離せない文化だと思いますが、
今年は何が流行るんでしょうか?


まず第一に『平成』は良かった!

異論は認めますが、個人的にたのしかった。
令和よりは(笑)
SNSやスマートフォンはありませんでしたが、街や街のお店自体がSNSというか、そこに行けば何か新しいモノや楽しいことが待っていたし、足を運ばないと面白いモノが分からない。だから遊びに行く。そんなサイクルで生きていた平成時代でした。


Instagramが時代を変えた


初期のInstagramアイコン。なつかしい


僕、30代中盤なのですが、Instagramは大学生の頃から使用しています。
記憶をたどれば2012年くらいから利用していましたが、まだ当時は日本人ユーザーもほとんどおらず、外国の方の写真を眺めるという、ただそれだけのアプリのような感覚でした。(公式リリース 2010年10月6日だそうです)


2014年~2015年、インスタグラム黎明期

この時期、いわゆる流行りモノ好きな人たちだけではなくて、Facebook離れを起こした一般ユーザーもInstagram内へ大きく取りこめた時期だったのではないでしょうか。

例えば友人の親御さんも登録し始めたりとか、
『あ、意外といろんな人がインスタ見てるのね』
と感じた時期でした。


アパレル的な意見でいえば、プロの洋服屋がインスタ始めるのは当然の流れでしたが、素人さん(その町で有名な人)などが率先してオリジナルウェアやハンドメイドアクセサリーを販売したりするなど、これまでの洋服販売の流れと大きく異なる傾向が垣間見えたり、オンライン販売の流れが切り替わる時代の節目が、この時代だったように思えます。

2015~2020年 インスタ映え

特に2010年代~2020年まではインスタ映え一色だったのではないでしょうか。
写真映えする料理や、羽が生えるフォトスポットなど、とにかくいろんなビジネスがインスタに直結していたように思えます。


2020~2023年 コロナ禍。インスタ映え終息へ

この辺は皆さんも体験していると思いますが、コロナウイルスのまん延防止による度重なる行動制限と長年続いた「映えることへの飽き」が発生しつつも、街に人がいないし、何も新しいアクションを表現できない。
おかげで、いろんなことが停滞した3年半だったように感じています。
まぁ、こればっかりは仕方のないことでした。


2024年~2025年 トレンドは総当たり戦へ

そしてコロナが明け、マスク解禁へ。
日常が戻ってきましたが、昨年(2024年)から個人的に感じていること。
それは "大きなトレンドが無い" ということ。


僕の年齢も30代 中盤ということで、もはや大きなトレンドに興味が薄れてきていることもありますが、僕が青春時代を過ごした平成ほど爆発的なトレンドがないような…。

もちろん、個々人で推し活など楽しいことはあると思います!
でも、その楽しいことをシェアする人たちは
2015年前後頃のInstagramユーザーより減っているような気がしています。


昔はよかったシンドロームといえばそれまでですが、熊本市内中心部でも明らかに空き店舗が増えたり、若い子が少なくなったり、地方が退化していっている気がしてなりません。


で、今の時代性を持ち合わせたトレンドは確かにありませんが、昔のカルチャーの方が今見ると良かったりする。


今、完全に2025年 vs 過去のトレンドの構図になっている気がしています。
総当たり戦ってそういう意味です。


例えばコミックスの映画化とか。
スラムダンク(最終回1996年)+現代の高度な映像技術= 今のトレンド

鬼滅の刃とかも、言えば昔の鬼退治の話なんでしょうが、綺麗なアニメーションの映像化が掛け算されて、そのあとにストーリーが刺さり、トレンドとして普及していっているように思えます。


トレンドが生まれづらい背景は難解ですが、
個人的にはこの4点が背景にあるように感じています。


【トレンドが生まれにくい背景】
①まず、Instagramが飽きられている

②情報が飽和しすぎて何が良いのか分かりづらい

③Tik Tokの影響で昔のカルチャーが今、インサイトしてくる

④結局、気の合う人と過ごす時間が一番なんじゃね?



アパレル的に言えば、2015年~2019年代の90年代懐古の流れを経て、Y2K(Year 2 K(thousand)イヤー トゥ サウザンド)の文脈はしっかり発生していますが、そうやって過去をたどると、いつか絶対インターネットが無かった時代からインターネットが当たり前に存在していた時代を追いかけるフェーズに突入します。


ネットがなかった時代(平成初期~中期)は本当にインパクトのある面白いことだらけでしたが、ネットが普及し始めて雑誌は終息し、徐々にインスタ映えへと僕らは進んでいきました。


インスタで消耗され、Tik Tokで昔のカルチャーがインサイトしてきて、情報に埋もれる。何が良いのか溢れすぎて分からない。
そうやって面白いことが生まれづらい時代になり、今、僕らは昔の焼き回しをするしかありません。


ただ、それは一つの事実であり、その事実をどうやって受け止めるか。
その考え方次第で生み出すものが変わってくるはずです。


個人的に思うのは、昔の焼き回しが悪いわけではなく、それが今のトレンドや僕らが楽しいと思えるコンテンツを生み出す方法であるならば、どうやって昔のコンテンツを「編集」して新しいモノとして魅せていくか
それを一生懸命考えることが、これからとても大事になってくるように感じています。

GET ON! は平成を代表するファッション誌
熊本人にはお馴染みの名タウン誌「no! エヌオー」


2025年大予測『結論!』

これまでの推測の通り、待っていても過去を上回る楽しいトレンドは体験しづらい流れになっています。周りの凄い人たちも予想以上に「面白い」を作ることが難しくなっているはずです。情報が飽和しすぎて。


ですので、インスタのストーリーズにアップする・しないではなくて、自分たちが本当に楽しいと思える趣味や遊びに、積極的に参加していくことが人生の余白を楽しむポイントになりそうです。


キャンプブーム終焉…と、いいながらも熊本の大自然は僕らを厳しくも優しく包み込んでくれます。外で飲むお酒が一番美味い!
こんな感じで沢山のミニマムトレンドで溢れていきそうな2025年になりそうな気がしています。


皆さんはどんな2025年になると思いますか?



DARGO / Narimatsu

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