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救われたあの日
小学6年生の頃、いじめに遭った。
誰もが経験するような事。
それでも私は深く傷つきすぎてしまった。
学校、勉強、人間、自分が嫌いになり、
次第に不登校になった。
もう死んでもいいやとさえ思った。
そんな絶望の日々を送る中、
いつも通り夕食の時間を過ごしていた。
今日は2012年12月30日。
テレビには日本レコード大賞。
母が料理の支度をしていて、
兄は携帯を見ていて、
父は食事をとっている。
私も食べようと思ったその時、
〜Welcome to the STARLIGHT PARADE〜
〜星が降る眠れない夜に〜
〜もう一度連れて行って あの世界へ〜
テレビから流れてきた曲。
衝撃が走った。
一瞬で心を強く握り離さなかった。
音楽で感動するとは、こういうことなんだ。
初めての感情だった。
曲名は「スターライトパレード」
アーティスト名は「SEKAINOOWARI」
というらしい。
今の私にぴったりのアーティスト名だ。
その後も画面に釘付けの私。
声も歌詞もメロディも素晴らしい。
世の中捨てたもんじゃないかもしれない。
まだまだ知らない素晴らしいものが待っているかもしれない。そう思わせてくれた。
唯一の希望の光だった。
そこから私はYouTubeでひたすらに聞いた。
そして貯めてたお金を握りしめ、母とCDショップへ駆け込み、出ていたアルバムを全て(2枚)購入した。
私は
「いきなり買いすぎかな?」
と母に言った。
母はびっくりしていたけれど、
「いいんじゃない?」
と言ってくれた。
「EARTH」「ENTERTAINMENT」
これが私の人生で初めて買ったCDになった。
その後しっかり沼にハマった私。
死にたい、消えたいしかなかった絶望の日々に、
「SEKAINOOWARI」という「推し」の存在が、
私の人生を明るく照らしてくれた。
中学生になり、父がこっそりライブチケットを買ってくれた。良い席とは言えなかったけど、
ライブ名は「Twilight City」
これが私の人生で初めて行ったライブになった。
中学も高校も無事ではなくとも、
ちゃんと卒業できた。
何よりここまで生きる事ができた。
「推し」という存在のおかげで、
沢山の初めてを経験できた。
次第に明るくなった。
超絶インドアだったけど、沢山ライブに行けるようになった。
ファンの人と友達にだってなれた。
今だって仲良しで、ずっと連絡が続いてる。
何より私の世界が広がった。
「SEKAINOOWARI」の考え方は、私にとって大きな変化をもたらしてくれた。
自分がここまで深い考え方をもてるようになったのは、紛れもなく「SEKAINOOWARI」のおかげだと思う。第二の親とさえ思う。
「推し」という存在は「推し」が思っているより、誰かの命を救っている。
活動するまで、有名になるまで、相当な苦労があったと思うけれど、そのおかげで今救われてる人が何十万と何百万といると思う。私もそのうちの一人だ。
推し続けて13年目に突入した。
いまだに大好きで、想いも変わらない。
継続が苦手な私でも、「SEKAINOOWARI」を推すことだけは続いている。偉大な存在だ。
私にとって「推し」は「救世主」であった。
SEKAINOOWARIさん、
本当にありがとうございます。
いつの日か、この想いと感謝が届く事を夢みて。
-Dare-