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【夢の人物録】「よく喋る赤ん坊」の正体は、生まれるはずだったわが子なのか?

私の夢には、「年齢の割に賢くておしゃべりな赤ちゃん」がしばしば登場する。
名前を「シフォンちゃん」と言う。

共通しているのは、「まだ歩けない0歳児なのに、4〜5歳児並みの知能を持ち、とてもよく喋る女の子」であること。
従妹のところに生まれた2番目の子供という設定が多い。

夢の登場人物というのは、たいてい現実生活に元ネタがあるものだけど、この「シフォンちゃん」に限っては、まったく心当たりがない。

数日前、久しぶりに「シフォンちゃん」らしき赤ん坊が夢に出てきた。

今回は、私の生んだ2人目の赤ん坊という設定だった。
名前はひらがなで「しおん」だった気がする。

私はすっかり「シフォンちゃん」の存在を忘れていたし、夢日記を遡るまで「シフォン(しおん)」という名前を思い出しもしなかった。
それなのに、過去の夢と同じ名前で登場したということは、いよいよ「シフォンちゃん」は〝夢の住人〟らしさを帯びてくる。

今回気になったのが、従妹ではなく、私の子どもとして登場した点である。

夢の中では、「そういえば私って子ども2人居たよなぁ」と、当然のように認識していた。
現実には子どもは一人っ子である。
しかし一度流産したことがあるので、その記憶が「第二子」のイメージに繋がっている可能性はある。

その子には、「しおん」ではなく「実咲」という名前がついていた。
現実の話ではなく、夢日記をつけ始めるより前に見た夢の話である。

こんな夢だった。
家族で〝赤ちゃん工場〟を見学しに行く。浄水場か実験施設のような、明るくて清潔で近未来的な空間。
名簿に家族の名前を書かされる。
藤子・F・不二雄作品に出てくる「ヨドバ氏」のような職員が、書類を見ながら説明する。

何でも、生まれるはずだった子には「実咲」という名前があらかじめ付いていて、「実がなってから花が咲くのは順番が違うので、生まれてくることができなかった」という話であった。

少なくとも5年以上前に見た夢だが、「たかが夢」と唾棄しがたい妙な説得力を持って、今でも記憶に刻まれている。

「シフォンちゃん」は、「実咲」と同一の存在だったりするのだろうか。
もしあの時の子どもが生まれていたら、今頃ものすごく喋りの達者な女の子になっていたのだろうか?などと考える。

いつも夢に出てくる「シフォンちゃん」や、直近の夢に出てきた「しおん」の存在というのは、その境遇の割にさほど湿っぽくないというか、明るくてカラッとしている。
夢の世界にしか存在しないことも理解の上で、ハキハキと活発に振る舞っている。そういう意味でも、とても賢くて、全てを悟ったような子だという印象である。

「シフォンちゃん」は結局、何者なのだろう。正体が明らかになる日は来るのだろうか。
明らかに夢の中に「存在している」としか思えない、不思議な子である。

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さるなし@誰が見た夢
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