ショートショート「悩むぐらいなら」
僕はいつも優柔不断だ.
なにをやるにも必ずやるかやらないかを考える.10分考えることもあれば1日考えることもある.
周りの人からは,そんな考えてないで思いついたらずくやればいいじゃんと言われる.
僕だってできればそうしたい.だけど,できないから悩むんだ.
それに自分に自信が持てない.
子供のころは,悩むことなんかなくやりたいことがあればどんな結果になろうとすぐやっていた.これは,自分に自信があるからじゃなく,無邪気だったからだと思う.周りの目を気にせず,自分がやりたいことをやっていた気がする.
中学,高校と上がるにつれて,だんだんと周りの目を気にするようになり,何をするにも自分優先ではなく,周りの目を優先して考えるようになった.
大人になっていくにつれて,自分をだせなくなって,自分に自信がなくなって,無邪気さもなくなっていく.
そして優柔不断に僕はなってしまった.
悩むくらいならやってしまえばいい.こんなことをいくら言われようと,1回い悩んでしまったら,もう悩まずにはいられなくなるのだ.
わかる人にはわかる.わからない人には一生わからない.世の中そんなもんだ.