広告ページが多すぎる雑誌はいらないのだよ【フレンチディスパッチ】
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊
【あらすじ】
20世紀の架空の都市。
カンザスイブニングサンという新聞の
別冊“フレンチディスパッチ“。
本誌はアメリカに本社があるが、
フランスで発行されている。
国際問題、アート、ファッションに至るまで
深く切り込んだ記事は人気を博している。
ところが編集長が仕事中に急死。
雑誌フレンチディスパッチは廃刊が決まった。
編集長の追悼にして最終号となる記事を
記者たちはどのように書きあげるのか。
【解説】
実際にある“ニューヨーカー“という雑誌に憧れて
作られた映画。
その雑誌は洗練された大都市の生活を反映させた
言葉と絵による記事の寄せ集め。
本作はその雑誌のように記事を映像で表現する、
いわば雑誌の映像化。
アート、政治、食をリポートした記者たちの記事が
オムニバス形式で3話に集約されている。
徹底して作りこまれた映像美はカフェで雑誌をめくる
極上の時間にどこか似ている。
深いメッセージとか心模様は殆どない。
フレンチディスパッチが映し出しているのは
20世紀の架空の都市で“今ある出来事”を
伝えているフレンチカルチャーだ。
名作“パルプフィクション”に似た構成。
ゴダールやトリュフォーなどのヌーベルヴァーグを
意識した作風だ。
ウェス・アンダーソン監督の世界観に引き込まれて
スクリーンに釘づけ。
【ぼやき】
冒頭はストーリー進行が早くて大慌て。
ぼんやり観てたらチコちゃんに叱られる。
文
Dara
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