見出し画像

映画コラム vol.6 意味が分からない映画があってもいい



わたしはホラー映画はとても苦手(特にスプラッター)
なのに、1番好きな映画はモダンホラーである“シャイニング”(1969年作)なんです。
なんだろうこの矛盾。

スティーブンキングの原作で、
スタンリーキューブリック監督作品です。
かれこれ、25年間も私のベストワン映画になっている。
その“シャイニング”が先日、午前10時の映画祭で
再上映されていました。

感動作だったら何度でも見れるけど、
ホラーはねえ、心の準備が要るのよねえ、と思いつつ
ビビリのあたしは眼を覆いながら観ていました。

まったく、何でこの映画が好きなんだろ。
説明が出来ないの。解説したくても出来ない。
理解しきれない、謎の魅力がある、それがこの作品。

どうやら理屈じゃないみたい。

そこで思うのは、
映画は分からなくてもいいという事。

人生生きていると、なぜ?って思うことが
沢山あるように、映画も“なぜ?”がいっぱい。
直ぐに答えが出るものと、
時間を掛けて答えが出てくるものがあるみたいです。

映画の内容をすぐに理解しなくても、
感じ取った何かがあるという事、
これが”映画を味わう”醍醐味だと思ったの。

そして、感じたそれが何なのかを
突き詰めていくと、
より自己を深める事も出来る。

うーん、映画って素晴らしい。

わたしは、良作映画を広めたい気持ちに加え、
自分の感情を明確にする為にも
映画を解説をしているのだな。

今回、52年前のホラー映画を再度観た事で、
そーんな自分に気がついたのです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?