ドリーム感がありそうでない【ハウスオブグッチ】

可笑しな映画だなと思ったら殆どが実話だった。

ハウス　オブ　グッチ　　　２０２１年

【あらすじ】

一族で財を成したブランドグッチ。
すでに亡くなっていた創業者のグッチオグッチは
息子のロドルフォとアルドに家業を継がせていた。
保守的なロドルフォと積極的なアルド、
兄弟は対立しながらもグッチは繁栄を続けていた。
年老いた2人はそれぞれの息子、パオロとマウリツィオに
経営権を渡そうとするが従兄弟同士の２人には
経営の才覚はなかった。

【解説】

赤と緑の組み合わせで日本人に大ウケの
ラグジュアリーブランド、グッチ。
家族経営だったグッチには現在グッチ家の
人間はひとりもいない。
一族に何が起こったのか？
90年代、創業者の孫であり3代目のマウリツィオ・グッチで
家業は低迷。

世間知らずの坊ちゃん、三代目がとにかくダメだ。
経営の才能がない。
なのに妻が社長に就かせた。
三代目がイキって金銭感覚が狂う。
妻は女帝で夫は暴君みたいなもんだ。
気がつけばグッチ家は憎しみ合うようになった。
そして経営危機に陥った。
さらに裏では殺害の計画がたてられていた。
一族でグッチというブランドに振り回される。
ナニコレ、どっかの王朝が滅んでいく
歴史劇でも見ているみたい。
（後にトムフォード革命がおきる）

凡庸な彼らがグッチの名に翻弄され、
自滅するまでのお家騒動。
そのきっかけを作ったのが、マウリツィオの妻パトリツィア。
演じたレディガガさんが実物のパトリツィアにそっくり。
９０年代にこんな事件が起きていたのかって思うと
面白い（って言ったら不謹慎かも）
そりゃネタ不足の映画業界が飛びつくもの。

【ぼやき】

日本でもO家具が父と娘で対立してたけど、
ドメニコと天才トム・フォードにみたいに　
よその人にお任せした方がいっそいいのかも。

文

Dara