どら焼き屋をバズらせる老婆。心暖まるストーリー映画【あん】を解説。
映画解説のリクエストを頂き、この映画を知りました!
素敵な映画を教えて頂きありがとうございました!
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解説してほしい映画を募集していますよ
あん 2015年公開 ドラマ
現実の厳しさを味わっても、“あん“ を食べれば、
前向きになれる。
【あらすじ】
どら焼きやを営む男(店長)は
どら焼きの“あん“作りに納得がいっていない。
ある日、いつもの様に店を開けていると
ひとりの老婆が訪ねてくる。
店の求人募集の張り紙を指差して
彼女は言った。
働かせてもらえないかと。
力仕事なこの職業。雇うわけにはいかない。
追い返すのだが、再びやって来た老婆。
この日は店長へ“あん“を入れた
ケースを渡し帰って行った。
そのあんを味見した店長は、、。
【感想】
どら焼き。
甘いものに人は幸福感を覚えるもの。
老婆と店長を演じるのは、樹木希林と
永瀬正敏。この二人の名コンビ感が好き!
年老いた母とドラ息子みたいな、そんな関係。
あずきに愛情を吹き込むように、
あんを作る姿が本作の見どころ。
たんせい込めてあんを作る老婆に、感心する店長。
ご高齢の方を敬うというのは
高齢だから、なのではなくて、
その経験した時間に尊敬や感謝の念を持つこと。
それは未来へと繋がる架け橋になると思うの。
この映画のどら焼き屋は
お客さんとして来ていた人が、
また新しいどら焼き屋として
繁盛させる、
そんな未来を予見させる。
だけど人生は甘い事ばかりではないわ。
世間の無知さ、現実の厳しさを味わっても、
“あん“を食べれば、
また頑張ろう!
って前向きな気持ちになる。
心を解き放ち、どこまでも自由であれ。
そういう映画だったわ!
文 dara