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観光列車の旅2
etSETOra編
中国地方を走るJR西日本の観光列車、実は結構たくさんある。その中で広島県の瀬戸内海沿岸を走るetSETOra(エトセトラ)に2022年に乗車したときのことを記事にする。
このダジャレのような名前の観光列車、車内装飾は観光列車らしくカウンター席やテーブル席があり何人でも楽しめるような設計になっている。尾道と広島の間で運行している。それも山陽本線ではなく、三原から呉線に入り、呉の方を回って広島へ行く。つまり、ずっと瀬戸内海沿岸を走ることになる。
往復運行されているが、断然下り(尾道14時半頃発→広島17時半頃着)がおすすめだ。下りのみ、バーカウンターの営業があり、また瀬戸内海の夕日が見られるのだ。瀬戸内の島々に沈む夕日を眺めながら一杯、といいようにも書けるが、実際は5月と8月に乗っているので夕日というより「眩しい西日」だったりする。日が短い季節の方が良いかも。
尾道観光をして、駅前の「尾道浪漫珈琲」でワッフルとコーヒーを楽しみつつ出発時間まで過ごした後、14時半頃ホームにetSETOraが入線。
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15分ほどで三原に到着。この辺からあらかじめ予約しておいた限定お菓子の受け取りも始まる。チョコレート、ミニタルト、どちらも2000円。その場で味わってもいいし、立派な箱に入っているので持ち帰っても良い。2回乗って両方ゲットした。
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三原を出ると呉線に入りしばらくすると海岸線沿いを走行する。大久野島(うさぎ島)の案内などの車内アナウンスで風景を楽しみつつ、観光列車の楽しみといえば、やはりこれ。車内販売のビールだ。瀬戸内らしく、はっさくビール。さっぱりして飲みやすいので危険である。
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呉あたりでは小腹が空いてくるので受け取ったお菓子ではなく、車内販売のお菓子を購入する。瀬戸内といえばレモンケーキだ。
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そんな感じで呉あたりまではいろいろ楽しんで乗車してきたが、呉を過ぎたあたりからいよいよ西日が厳しくなり、しかもこれといったイベントもない。バーカウンターの営業も呉駅で終了する。
ここから広島までの1時間は、こう言ってしまっては元も子もないが、退屈であった。まあそういうぼーっと過ごす時間が観光列車の旅の醍醐味でもあるのだが。勝手なもので、イベントやアナウンスを詰め込みすぎるとちょっと慌ただしく、ゆっくり過ごさせてくれ、と思うのだが、何もないと、なにかイベント事が欲しくなる。
何事もバランスが大事ではあるが、この下り列車は「前半型」だ。退屈な、いや、ゆったり流れる時間が終わり17時半過ぎにようやく広島に到着する。もう夕方だ。さあ、駅前のYEBISU BARへ行ってアフタヌーンティー型のツマミと共にビールを飲むとするか。
ん?飲んで食ってばかり? いやいや、車窓も堪能したぞ。ということにしておく。