イヤイヤ期真っ最中、周りの方に助けられたこと

息子、2歳と数ヶ月。
イヤイヤ期真っ最中。

お気に入りの靴下が洗濯中だと知るやいなや泣きわめき、お風呂で顔を洗われると地団駄を踏みながら激怒し、晩ご飯が魚でお肉が入ってないと「イヤアアアアアア」と叫びスプーンを投げつけてくる。

私が育てているのは暴君か?

いや、違うはずだ。
普段は天使みたいにキャワイイ息子なのだから。

電車の種類や空の色に興味を持ち、ニコニコしながら「アレナァニ?」といちいち聞いてくるし、雷が鳴ると「カミナリコワイ!ダッコシテ!」と抱きついてくる、そんなまだまだ小さな赤ちゃんだ。

とはいえ、ぴいぴいという泣き声は日に日に大きくなり鼓膜を攻撃してくるようになったし、力は強くなって抱きかかえてもすぐにすり抜けらるようになった。

暴君モードに疲弊し、天使モードに癒され、そしてまた暴君モードに疲弊というのを繰り返し、私の心はボロ雑巾…。

ああ、これがイヤイヤ期なのか。

2歳なったらみんな通る道とは聞いていたが想像以上にしんどい。

「イヤイヤ期、まじで今日こそ終わってくれないかな」と思いながら起床し、「今日も普通にイヤイヤ期だったな…」と思いながら眠りにつく。
そんな毎日を繰り返している。

家でのイヤイヤに加えて、最近はいっちょ前に保育園に対して登園拒否しやがるようになった。

息子は基本的に保育園も友達も先生も大好きだ。
保育園に着いてしばらくすれば誰よりもはしゃぎ楽しみ、誰よりもすごい勢いで給食をおかわりする。(先生談)

だが、園に到着するまではそうはいかない。
家から出たくないから。

家にあるアンパンマンのぬいぐるみと離れ離れになりたくないし、プラレールで遊びたいし、お気に入りの電車の図鑑をまだまだ読んでいたいと思っている。
そんな息子を家から連れ出し、保育園に到着するまでが最大の難関なのである。

しかし、大人たちは保育園に行ってもらわねば困ると思っている。
だって、仕事に遅刻してしまう。
有給は、とっくの昔に息子のお熱やコロナで使い果たしてしまったし。

おもちゃやアンパンマンの音楽で誘導したり、時には「〇〇ちゃんも△△先生も保育園で待ってるよ!!!!!!」と息子のお気に入りの女性陣たちの名を勝手に借りることもある。

それでも動かないなら、そのときには泣きわめく息子を無理やり抱っこして保育園に入り、先生にパスする。

先生たちは「あらあら泣いちゃったんだねえ〜」と笑いながらも、泣き叫ぶ息子を力強く抱っこして、窓から私をお見送りしてくれる。

ギャン泣きしながら「オウチガイイノ〜」と叫ぶ息子に罪悪感を感じてしまうが、隣の先生の笑顔に『お母さん、そのまま行って大丈夫よ〜!お仕事頑張ってきてね』と肯定してもらえたように感じて、先生のおかげで私は安心して毎日仕事に向かうことができるのだ。

私を助けてくれているのは先生だけではない。

同じ時間帯に子を預けに来る親御さんや、そのお子さんたちにも助けられている。

保育園の玄関で癇癪を起こしてギャン泣きしている息子と、ウンザリして立ち尽くす私に対してニコニコしてくれたり、うんともすんともいかない状況に自分から巻き込まれてくれる人たちまでいるのだ。

『ああ、イヤイヤ期ね。分かる分かる。そういう時期あった』と言わんばかりにウンウン頷きながら、すれちがいざまに私と息子に笑顔を向けてくれる親御さん。

「あの子にさ、一緒に保育園の中はいろーって声かけてあげたら?」「はーい。ねぇねぇ一緒にいこー」と声をかけに来てくれるパパさんと年長クラスのお子さん。
(ただ申し訳ないことに、息子は一緒に行く気などまったくないので毎回失敗に終わっている)

え?みんな優しすぎん…?
毎朝ウッカリ涙が出そうになる。

普段話すような仲でもない、保育園が同じだけという関係の、取るに足らない存在であるはずの私たち親子に関わろうとしてくれる親切な人達がいる。

その事実に、本当に救われた。
この暴君を一人で抱え込まなくていいということに安心した。

2歳と数ヶ月。
今日も息子は、謎のタイミングで癇癪を起こし泣きわめく。
このポンコツ母を翻弄する。

イヤイヤ期が終わる時期はまだまだ未定だ。

私はあと何回途方に暮れるのか分からず、そのことにまたうんざりするが、周りにいる優しい人達の小さな優しさに甘えながら乗り切っていきたいと思った。

そして私もまた、息子がもう少し大きくなったときに、道で泣きわめく子と途方に暮れる親御さんを見かけたら『イヤイヤ期ね!!!!超分かるよ!!!!』とアイコンタクトしたいし、「あの子に一緒に行こーって声かけてあげたら?」って息子に言ってみよう。

そうやって皆で乗り越えていけたらいいな。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?