1歳児、人生初の散髪
私には、1歳10ヶ月の息子がいます。
最近3語文が話せるようになり、「かか あっち いこ!」と私に言ってくれるようになりました。
上手にフォークとスプーンを使って大好きなカレーライスを食べることもできます。
器用にレゴブロックを繋いで、長い電車を作りひたすら床を走らせるのも得意です。
ベビーステップなんて生ぬるいものではない。
1日に2~3はできることや、話せる単語が増えていく彼はエレベーターにでも乗って移動してんじゃないだろうかと思うくらい、昨日とは全く別の階にいます。
どんくさい私は、ヒイヒイ言いながら階段を駆け上がって追いかけているようなものです。息子の成長に追いつけないのです。
(ちなみに余談ですが、母である私は、できることがこの2~3ヶ月増えてません。)
そんなわけで、最近息子の成長を嬉しく思う気持ちと不安な気持ちがごちゃまぜになって、心にモヤがかかるようになりました。
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今日、息子は夫に連れられて、生まれて初めての散髪に行きました。
帰ってきた息子は誰なのか分からないくらい大人びていて、赤ちゃんではなく1人の少年になっていました。
髪形自体はめちゃくちゃ似合っていたので、「かわいいいいいいいいいい!」と興奮しながらスマホでパシャパシャ写真をとっていましたが、頭の片隅で息子が成長していってしまうことを不安に思っている自分がいたのです。
不安なのは、『成長して置いて行かれるのが寂しいから』とかじゃなくて、『守れる自信がないから』一択です。
外を歩くとき手を繋ごうとすると、嫌がって振り払い走りだそうとします。
いつの間にか、今までは届かなかったはずのテーブルに置いたマグカップをひょいと取って中に入ったほうじ茶を飲まれていたこともあります。
昨日は、コンセントの穴にどこから見つけたのか分からない謎の棒をさそうとしているのを発見して慌てて阻止しました。
以前公園に行ったときは私の包囲網をかいくぐり、『それ絶対一歳児向けじゃないだろ』っていうすべり台の階段を颯爽と駆け上がっていきました。(滑る前になんとか追いつきましたが・・・)
あれ?これ私がポンコツすぎなだけ?大丈夫???????
とにかく、息子を守れる自信がない。
妊娠出産を経て、子どもの悲しいニュースを聞いて、気持ちがふさぐことが増えました。
そういうニュースを見たり聞いたりするたびに、「気をつけよう」と思い直し、危ないものを隠したり、息子から目を離さないようにしています。
しかし私はいつか何かしでかしてしまうんじゃないかと不安なのです。
でも、いつまで不安がらなきゃいけないのだろう。
いつまで守っていなきゃいけないのだろう。
小学生になったら毎日登下校ずっとついていって授業中見守るの?
中学生になったら?部活中ずっと見てなきゃいけないの?
高校生になったら友達や恋人と遊びに行くのにもついていくの?
20歳になったら・・・・大学入学で県外に下宿するとでもなったら同居するの?
いやいやいや。
いやいやいやいや。
そんなわけあるかい。
とにかく、自分の親含む、全世界のママやパパたちに拍手したい気分なのです。
子どもを育て上げるという偉大な功績を残してきた人たちに1人1人に100万円あげたい。私にとびきりの財力があれば絶対あげた。
本当に本当に本当にすごすぎるんだよ、皆さん。
約20年後、私も息子をなんとか育て上げて「マジで自分おつかれ!」とねぎらってあげたい。
そのために、まずは1歳児になかなか追いつけない鈍足を鍛え直さなければならないと思ったのでした。
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