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本当の「利他」は難しい

「他人のために」という意味では、「利他」という言葉も
最近耳にするようになりました。

「利他」といっても、その行動はとても難しく
本質を理解せずに「利他=良いことに貢献」という意識が
いつしか「賞賛」の目的にぶれてしまうことがあります。

取り組みとしてはとてもよい活動も、再び競争社会の
価値観に陥り、崩れていく現実をいくつも見ました。

例えば、私もボランティア活動を立ち上げてきましたが、
中には活動が進むなかで、私や私たちは「困っている人」や
「町のため」に活動しているの「凄いでしょう」とか、
それは私たちがやっているのであって、他人には
「手出しはさせない」「邪魔」しないでという
意識が芽生え始めます。

本来、その取り組みの目的から考えますと「邪魔」
という言葉は、ただ単に個人やその組織のプライドのため
であり、取り組みの目的の課題に向かっているのではなく
自分たちの組織の維持に向かっているのがわかります。

最初は純粋に「利他」であったものがいつのまにか「実績」
「手柄」「賞賛」と「他を排除する競争」になってしまい、
本末転倒に陥ることもあります。

「利他」は紙一重なのです。うまくやろうとするため、失敗を恐れ
負の要因を排除したい気持ちはわかりますが、本来の取り組むべき
目標と助けようとする人の気持ちになれるかどうかが、ポイントの
ように私は思います。

「競争社会の習慣」から抜け出すことはなかなか難しく、相当意識
しないとすぐに「比較の世界」に戻ってしまうのです。
こう言っている私もついつい意識が「凄いかな」とか「賞賛」の
方向にいってしまうことがあります。

しかし、「比較」してしまっている自分が見えたなら、
「いかん、いかん」と肝に銘じ、また取り組めばよいのです。
挑戦する気持ちがあれば、少しづつ改善していくと思います。
私自身、あきらめずに「競争社会」からの脱出に挑戦ていきたいと
考えています。

ではまた。。。。。

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