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迷える大人のひつじ⑨

物を捨てることは、空間を生み出します。
捨てるという言葉がマイナスのイメージが伴うように
感じるときは「きちっと整理する」と考える時もあります。
整理することは、空間だけでなく、時間も生み出します。

人生は毎日の積み重ね、細かくいうと1秒、1秒の積み重ねです。
この貴重な時間を生み出すことができます。

しかしながら、人は変化を嫌います。
なぜならば、潜在的な部分で生きるために「リスク」を嫌うからです。
森のなかにいた人間は、猛獣たちがいる森の外にでることは
とても不安な行動であり、森の中にいた方が安全だからです。

ゆえに、安全を省みず、森の向こうを見たがる者に対して、
リスクを考えない「駄目」というレッテルを張り、疎外したり
避けたりします。その者が作り出すリスクが元で自分が被害を
被ることが怖いからです。

このように人は自分を守るために意識が働くようになっています。
何かを始めようとしたときに「出来ない理由」がどんどん湧いて
くるのは、この「森の心理」なのです。

冷静に考えれば「物を捨てる、きちっと整理することは」
森の中で出来ることです。リスクはあまり無いはずです。
しかし、どうしてもその森を出ていかなくてはならなくなった時
草原を駆け抜け、次の森を探すには「身軽」でなくては、
猛獣に襲われてしまいます。

現代の首都圏はまさにこの「森」なのかと思います。
大木ではなく、高層ビルやタワーマンションの生い茂る中で
たくさんの集団に身をおき、森の中に潜んでいるように
私には見えてなりません。

かつて自分もその中にましたが、地方に移住し、
今は離れていることにより、俯瞰出来ているのかも
しれません。

ではまた。。。。。


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