富裕層ではない中国人の「爆買い」
観光庁は先月28日、富裕層の外国人旅行者を地方に呼び込むため、
「モデル観光地」として全国11の地域を選定しましたね。
「富裕層」と言えば「爆買い」、
「爆買い」と言えば「中国人」と連想される方が少なくないと思います。
以前、「富裕層ではない」中国人のお買い物のお手伝いをした時期のことを思い出しました。
インセンティブ旅行で、10人前後の中国人と大阪、京都、東京を回る中、
大阪のマツキヨや、ヨドバシカメラでの買い物には、最初は驚きました。
マツキヨでは、フリクションボールペンを一人で買い物かご2つにびっしり入れている人がいれば、オーガニックシャンプーやイソフラボンの化粧水を箱買いしている人もいました。
店員さんが倉庫から在庫を出しに行ったり来たりでバタバタされていました。
ヨドバシカメラでは、炊飯器、保温できる水筒、美顔器、時計などなど、
購入商品が多岐にわたっていました。
買い物の際、中国人の皆さんはいつも必死の形相でした。
スマホに保存された何枚もの写真を私に見せながら、
「これらの商品があるか聞いてください」
事情を聞くと、家族や親せき、お友達、同僚からたくさん頼まれているとか。
信じられないぐらい山ほど購入しているのに、自分の物は、まだ買っていないという人もいました。
中国人の中には、中国内外に別荘を数件所有されているような桁外れのお金持ちもいます。一方で、海外旅行は夢のまた夢で、親戚や知り合いが海外に行くと聞けば「○○買って来て!」と頼むしかない人もいます。
上述の格差は、中国に限った現象ではないと思いますが、
いろんな「爆買い」があるんだなぁ...と感じています。