ジキル&ハイド 3月23日マチネ
今年二度目の観劇は東京国際フォーラムでした。
「ジキル&ハイド」は鹿賀丈史さんが2001年・2003年・2005年・2007年、石丸幹二さんが2012年・2016年・2018年と繰り返し上演されてきた演目です(演出は石丸幹二さんからは変更した版になっています)。
今回は遂に石丸幹二さんから柿澤勇人さんへの交代・・・・・・
当日のキャストは写真の通りです。
世代交代の感がかなり強いのですが、エマ役の桜井玲香さんもルーシー役の真綾希帆さんも素晴らしかったです。
真綾希帆さんは「笑う男」で素晴らしい存在感でしたが、こんなに歌が上手いとは・・・・・!
桜井玲香さんは本当に女優らしくなったなぁ、と感心することしきり。
主人公のジキルですが、やっぱり自分としては初めて見た鹿賀丈史さんのジキルとハイドの演じ分けが神がかっていたように感じられています。
鹿賀ジキルの特徴はジキルの方が演じられた存在で、ハイドの方が生き生きとしていたこと。
洒落っぽさや粋なところもあって、ルーシーが嫌よ嫌よと言いながら絡め取られていくのも分からなくは無い・・・・・・
石丸幹二さんのジキルはハイドが現れてしまうのを苦悩するという印象で、ハイドの方が仮の姿と分かります。
ストーリーとしては石丸幹二さんの方が分かりやすいし、最後が悲劇的で胸が詰まります・・・・・・
さて柿澤勇人さんのジキルはハイドとの演じ分けがちょっと分かりにくい印象があります。
ハイドでルーシーに会いに行くと「それじゃあジキルだとバレちゃうんじゃないか」と観ていて危惧してしまうような・・・・・・
ダブルキャストでまだ回数も少ないので、これからの熟練を期待しています。
素晴らしい能力の役者さんなのは、既に証明済みなので次の観劇の機会が楽しみです。