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大人のための国語ゼミ 3.言いたいことを整理する

今回は文章構成、結論を最初に書くとかそういうやつっぽいので、ボケ要素が少なくて面白みに欠ける。

問13~15

ごみに関する例文を分かりやすく書き直す問題。例文は冗長なので答えだけ書く。

ごみは私たちの生活に直結した問題である。これは、ものを買う私たち消費者、ものを売るスーパーなどの販売者、そしてものを作る工場などの生産者、3つの立場それぞれに問題がある。
まず消費者の問題。調査によると、家庭の生ごみの三~四割が食べ残し、一割が買ったものをそのまま捨てたものだという。これは私たちの食生活のスタイルの問題と言えるだろう。
次に販売者の問題。スーパーでは肉や魚はトレイにのせられ、プラスチックのフィルムで覆われて売られている。小売店と比較すると、スーパーの容器包装の量の方が圧倒的に多い。その結果、家庭ごみの半分近くは容器や包み紙である。ただ、これは私たち消費者が望んだ結果でもある。例えばビン入りのジュースと紙パック入りのジュースがあれば、多くの人は紙パック入りを選ぶのではないだろうか。紙パックもある程度はリサイクルされるが、やはりビンよりもごみは増える。
最後に生産者の問題。生産者も、電気製品等、なるべく短期間で新しい製品を買うように仕向けてくる。商品の供給過剰を解消しようとして、必要以上の需要を生み出す努力をする。それに従って買い換えたならば、当然、それまでのものはごみとなる。
消費者と販売者と生産者が本気でごみを減らそうとする仕組みになっていない。

紙パックジュースの位置が答えと違った。話題をまとめろというからまとめたのに、ひどいなぁ。

問16~18

次はドイツビールの例文を書き直す問題。これも答えだけ。

ドイツは世界屈指のビール大国です。ここではドイツのビールの歴史を紹介しましょう。
世界最古と言われるビール醸造所はドイツにあります。現在ではビールにホップは欠かせませんが、それも、ライン河畔にあった女子修道院の院長が十二世紀にホップを添加したのが最初と言われています。なぜ修道院でビールが作られたのでしょうか。カトリックでは四旬節の断食が義務でしたが、飲み物は禁じられていませんでした。そこで修道士たちはビールを飲んだのです。ビールはいわば「飲むパン」だったのです。
そして一五一六年には「ビール純粋令」が発布されました。「ビールには大麦の麦芽、ホップ、水だけを用いること」とされ、酵母が発見されてからはそれに酵母も加わりました。現在では、ビール純粋令は廃止されています。EC加盟諸国から「ドイツだけが原料を制限するのは不当な輸入制限だ」と言われてしまったのです。しかし、多くのドイツの醸造所ではこの精神をいまでも守り続けています。ドイツのビールの品質の良さは、ビール純粋令のおかげと言えるでしょう。

今回は余計な文言を足さずに素直に並べ替えたら、答えの方がひと工夫してきた。十二世紀の話をどうしてそっちに入れたのか疑問である。

問19~22

選択肢とストレスの話。これも答えだけ。ほとんどタイピング練習じゃん。

現代において、私たちがとりうる選択肢はかつての時代よりもはるかに豊かになった。食品や家電製品などを買う場合でも、実に多様な商品が用意されている。しかし、それがかえって私たちのストレスになっている可能性がある。
選択肢が増えれば増えるほど、私たちはその選択肢にないものを求めたくなる。いろんな商品があるのにどれも一長一短で完全に期待に添うものがない。そんな経験は誰にでもあるだろう。そうすると、どれもどこかダメなものばかりという不満が生じてしまう。
また、選択肢が増えるということは選ばなかった道が増えるということでもある。何かを選んでも、選ばなかったもののことを思って、「あっちを選んでおいた方がよかったかもしれない」という気持ちが増大する。
こうして、多様な選択肢が開かれているという一見するとすばらしい状況が、かえってストレスを生むという逆説が起こるのである。

ということで、今回はただの文章整理でした。お疲れさまでした。

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